| タイトル | 水田畦畔雑草の適期刈り取りによるアカヒゲホソミドリカスミカメの発生抑制 |
|---|---|
| 担当機関 | 新潟農総研 |
| 研究期間 | 2000~2002 |
| 研究担当者 |
永瀬淳 石本万寿広 |
| 発行年度 | 2002 |
| 要約 | 水田畦畔雑草を6月中~下旬と7月中旬に刈り取ることによって、アカヒゲホソミドリカスミカメの増殖を抑え、イネ登熟期中の畦畔における成虫発生を抑制する。 |
| キーワード | アカヒゲホソミドリカスミカメ、斑点米、水田畦畔、雑草、刈り取り |
| 背景・ねらい | アカヒゲホソミドリカスミカメは、水田周辺のイネ科植物を寄主として増殖し、成虫がイネの出穂後に水田侵入して斑点米を発生させる。新潟県では被害の発生し易い極早生・早生品種における登熟期の水田侵入を抑えることが特に重要である。水田畦畔の除草は、カメムシ類の防除も兼ねて栽培期間中2~4回程度行われている。しかし、本種は刈り取り後に再生した幼植物でも発育できるため、逆に密度が増加する場合がある。畦畔における成虫の発生を抑制するのに効果的な畦畔雑草の刈り取り時期を明らかにする。 |
| 成果の内容・特徴 | 1. 6月10日頃に畦畔雑草を1回だけ刈り取ると、イネ科雑草の再生に伴って成虫が飛来し、次世代幼虫の発生量が急増する場合がある。7月15日頃に2回目の刈り取りを行うことで、成虫の飛来が抑えられ、次世代幼虫の発生量が減少する(図1、2)。 2. 2回目の刈り取りが早すぎると、次世代成虫がイネの登熟期中に羽化してしまう(図3:A、B区)。 3. 再生したイネ科雑草は、徐々に生育量が増大し、3~4週間後頃から出穂し始める(図3)。刈り取りの間隔は、カメムシの好む餌とならないよう3週間程度が適当である。 4. 畦畔雑草の刈り取りを6月中~下旬と7月中旬に行うことで、イネの出穂前に本種の増殖を抑えることができる。また、2回目の刈り取り後、雑草上で次世代虫が発生するが、登熟期中の羽化は概ね回避できる(図3:C、D区)。 |
| 成果の活用面・留意点 | 1. 本成果は平坦部のエノコログサやメヒシバ等のイネ科雑草が主体の水田畦畔・農道における試験結果に基づいている。 2. 高標高地など冷涼な気象の地域では、イネの生育期やアカヒゲホソミドリカスミカメの発生時期が平坦部と異なると考えられ、発生消長を確認する必要がある。 |
| 図表1 | ![]() |
| 図表2 | ![]() |
| 図表3 | ![]() |
| カテゴリ | 病害虫 カメムシ 雑草 除草 水田 斑点米 品種 防除 |
| 水稲極早生、早生品種におけるアカヒゲホソミドリカスミカメの薬剤防除適期 |
| アカヒゲホソミドリカスミカメの水田内発生消長 |
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