| タイトル | 高温年次におけるコシヒカリの品質向上のための移植時期 |
|---|---|
| 担当機関 | 福井農試 |
| 研究期間 | 1999~2002 |
| 研究担当者 |
山口泰弘 井上健一 湯浅佳織(福井県農業技術経営課) |
| 発行年度 | 2002 |
| 要約 | 移植時期を5月中旬に遅らせ、出穂期を8月3日以降とし、出穂後15日間の平均気温を28度以下で登熟させることにより、乳白粒の発生を約1/2に軽減し、玄米品質を向上することができる。 |
| キーワード | コシヒカリ、移植時期、収量、乳白粒、品質 |
| 背景・ねらい | 近年、本県産コシヒカリは生育期間の気温の上昇とともに、出穂期が早まり、高温登熟条件となりやすく、品質が低下しやすい状態にある。そこで、移植時期を変え、出穂期を遅らせることによる品質向上効果について検討した。 |
| 成果の内容・特徴 | 1. 4月末から約10日おきに移植時期を変えることにより、出穂期は4~6日ずつ遅れる。稈長は移植時期が遅いものほど長い傾向にあり、5月末植のもので倒伏が大きい(表1)。 2. 収量構成要素では、移植時期が早いほど穂数や総籾数が多くなるが、登熟歩合が低下することから、5月18日移植までの収量差はない(表1)。 3. 品質は移植時期が遅いほど乳白粒の発生が抑えられ、完全米の割合が高まる。図1に示すとおり出穂後15日間の平均気温が28度を上回ると,乳白粒の発生率が高まり、完全米の割合が低くなる傾向にある。また、玄米窒素濃度や食味官能評価の移植時期間差は小さい(表1)。 4. 登熟期間のCGR(乾物重増加速度)を比較すると、移植時期が遅い方が登熟前半の穂重・1籾重増加速度が大きく、成熟期の葉身の枯れ上がりが少なく、稈・葉鞘への養分蓄積が大きい(図2)。これが品質にも密接に関連している。 5. 最近5年間の平均気温で見ると、出穂後15日間の平均気温を28度以下とするためは、出穂期を8月3日以降とする必要がある(図3)。 |
| 成果の活用面・留意点 | 1. 移植時期を遅らせることで、気温の上昇とともに節間伸長期の地力発現量が増えることから、基肥窒素施肥量の減量や倒伏軽減剤の使用等による倒伏対策、また、イネハモグリバエ及びいもち病対策が必要である。 2. 窒素施肥量は、基肥については4月27日植で3.6kg/10a、5月8日植で3.1kg/10a、5月18日植で2.2kg/10a、5月29植で1.4kg/10aとし、穂肥については各移植時期とも2+1kg/10aとした。 |
| 図表1 | ![]() |
| 図表2 | ![]() |
| 図表3 | ![]() |
| 図表4 | ![]() |
| カテゴリ | いもち病 施肥 良食味 |
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