タイトル | アザレアの鉢物用新品種、「ダンシングスノー」、「ももか」、「ほほえみ」 |
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担当機関 | 新潟農総研 |
研究期間 | 1990~2002 |
研究担当者 |
榎並 晃 金子英雄 小泉 薫 小竹 修 小田切文朗 杉浦広幸 渡部佳文 |
発行年度 | 2002 |
要約 | 鉢物用のアザレア3品種を育成した。「ダンシングスノー」は大輪一重咲きの 白色花で赤紫の絞りが入る。「ももか」はやや大輪一重咲きの濃桃色花。「ほほえみ」は大輪一重咲きの明桃色花。いずれも促成栽培に適し、年内出荷が可能である。 |
キーワード | アザレア、鉢物、新品種 |
背景・ねらい | 新潟県のアザレアは全国トップの生産量を誇る、県内花木鉢物生産の基幹品目である。しかし近年アザレアは、品種構成が固定化したこともあって、消費はやや伸び悩んでいる。そこで生産者の要望をうけ、この状況を打開し、県内アザレア生産の活性化と新規需要拡大をめざし、花色・花型に優れ、とくに有利販売が期待できる促成栽培に向くアザレアの新品種を育成する。 |
成果の内容・特徴 | 1. 育成経過 (1) 「ダンシングスノー」は、平成3年に「マドンナ」を子房親、「コメット」を花粉親として交配し、得られた実生個体群の中から平成8年に選抜した。 (2) 「ももか」は、平成3年に「オースター」を子房親、「ドッグ」を花粉親として交配し、得られた実生個体群の中から平成8年に選抜した。 (3) 「ほほえみ」は、平成3年に「オースター」を子房親、「アスティックジョイ」を花粉親として交配し、得られた実生個体群の中から平成9年に選抜した。 (4) 各品種とも平成10年から12年までの3年間、特性検定を行った結果、優良と判定され育成を完了した。 2. 特性の概要 (1) 「ダンシングスノー」:大輪で、白地の花弁に赤紫の絞りが入る。花型は一重咲きで、花弁縁は波を打つ(表1、図1)。開花期は中生で促成栽培に適する。無冷蔵栽培における開花始期は3月下旬、8月下旬冷蔵終了の促成栽培での開花始期は10月下旬である(表1、表2)。 (2) 「ももか」:やや大輪の濃桃色花で、赤紫のブロッチが入る。花型は一重咲きで、花弁縁は波を打たない(表1、図1)。開花期は中生で促成栽培に適する。無冷蔵栽培における開花始期は3月下旬、8月下旬冷蔵終了の促成栽培での開花始期は9月下旬である(表1、表2)。 (3) 「ほほえみ」:大輪の桃色花で、花弁に赤紫のブロッチが入る。花型は一重咲きで、花弁縁は波を打たない(表1、図1)。開花期は早生で、促成栽培に適し、無冷蔵栽培での開花始期は3月上旬、8月下旬冷蔵終了の促成栽培での開花始期は9月下旬である(表1、表2)。 |
成果の活用面・留意点 | 1. 新潟県内の生産地全域に適し、栽培管理は新潟県花き栽培指針に準ずる。 2. 種苗の配布については新潟県花き原種等取扱要領による。 3. 繁殖は挿し木で行うが、慣行法で両品種とも発根・活着は良好である。 |
図表1 | ![]() |
図表2 | ![]() |
図表3 | ![]() |
カテゴリ | アザレア 栽培技術 挿し木 出荷調整 需要拡大 新品種 繁殖性改善 品種 もも |