| タイトル | 長野県下伊那地方におけるニホンナシ「幸水」の高品質多収生産のための好適生育指標 |
|---|---|
| 担当機関 | 長野南信試 |
| 研究期間 | 1998~2001 |
| 研究担当者 |
泉克明 塩原孝 小川秀和 宮下純 山西久夫 臼田彰 萩原保身 広間勝巳 |
| 発行年度 | 2002 |
| 要約 | 20年生以上の高樹齢化したニホンナシ「幸水」について、収量4kg/m2、糖度12.5%以上の果実を連年生産するための樹体生育の目標値は、長野県下伊那地方においては満開40~45日後の葉中窒素含有率で3~3.2%、満開70日後の長果枝の先端新梢長で60cm前後、展葉数18枚前後、予備枝上の新梢の伸長停止率で80%前後である。また適正な新梢伸長を確保するための土壌硬度は16mm(20cm深)以下である。 |
| キーワード | ニホンナシ「幸水」、高品質、多収、葉中窒素含有率、新梢長、土壌硬度 |
| 背景・ねらい | ニホンナシ「幸水」は長野県の基幹品種であるが、近年樹齢の経過とともに収量が低下しており、その回復が急務となっている。 そこで収量低下の原因を明らかにし、高品質多収生産のための好適生育指標を策定するため、下伊那地方の生産者圃場において樹体生育、栄養条件および土壌条件と収量の関係について検討した。 |
| 成果の内容・特徴 | 1. 長果枝中間部位の非着果果そう葉の葉身における窒素含有率と収量の間には、有意な正の相関が認められる(表1)。また年次により糖度とは負の相関が認められる(表1)。このため、地域の生産目標である12.5~13%の糖度を達成しながら最大の収量を確保できる葉中窒素含有率は満開40~45日後で乾物当たり3~3.2%である(図1)。 2. 満開70日後の全新梢(約50cm以上の新梢)の伸長停止率と収量の間には有意な負の相関が、糖度とは有意な正の相関が認められる(表1)。糖度と収量を考慮した適正な伸長停止率は、予備枝上の新梢を代表値とした場合、80%前後である(図2)。 3. 多収優良園(調査期間中の1998~2001年の4年間、毎年収量4kg/m2以上、平均果実重320g以上、糖度12.5%以上を達成した園)では、満開40~45日後および70日後の長果枝先端新梢長が不良園(上記期間、収量・平均果実重・糖度の3項目中、2項目以上条件を満たさない園)よりも明らかに長く、展葉数も多い。70日後の多収優良園での先端新梢長は60cm前後、展葉数は18枚前後である(図3)。 4. 満開70日後の長果枝先端新梢長と平均果実重の間に有意な正の相関が(データ略)、土壌硬度(20cm深:山中式硬度計による)との間には有意な負の相関が認められる(図4)。長果枝先端新梢について、60cm前後の新梢長を確保するための土壌硬度(20cm深)は16mm以下である(図4)。 |
| 成果の活用面・留意点 | 1. 本実態調査は長野県下伊那地方の標高450~650m地帯に栽植された20年生以上の「幸水」を対象としている。また調査園地の土壌群は灰色低地土、淡色黒ボク土、褐色森林土であり、地域や土壌群によっては適正値は異なると考えられる。 |
| 図表1 | ![]() |
| 図表2 | ![]() |
| 図表3 | ![]() |
| 図表4 | ![]() |
| 図表5 | ![]() |
| カテゴリ | 品種 |
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