| タイトル | 木質系資材充填型脱臭装置の性能分析 |
|---|---|
| 担当機関 | 東京都畜産試験場 |
| 研究期間 | 2000~2001 |
| 研究担当者 |
森本直樹 |
| 発行年度 | 2002 |
| 要約 | 木質資材を利用した脱臭装置の脱臭能力は、気温変動による影響は少なく、天候による影響は大きい。また資材中にはアンモニア分解菌が存在し、脱臭効果が期待できる。 |
| キーワード | 脱臭、アンモニア、微生物 |
| 背景・ねらい | 畜産環境問題の中で悪臭問題は、早急な対応が必要とされているが、方向性を模索している状況にある。おが屑等の木質系資材を吸着材として利用した脱臭装置は、簡便で低コストであることから、堆肥化施設等の脱臭に利用する事例が多数ある。そこで、実際に稼働している脱臭装置の能力を調査・分析し、脱臭効率に影響する諸要因を調べた。 |
| 成果の内容・特徴 | 1. 充填資材として木質系資材(おが屑・カンナ屑)を用いた脱臭装置(図1)の特質と脱臭性能を分析した。本装置は、堆肥化施設から発生する臭気(主としてアンモニア)の脱臭用に利用しているもので、稼働後約5年が経過している。 2. 脱臭槽内の温度は、外気温変化に依存して変動するが、常に外気温より高い傾向があり、脱臭槽内部に熱を蓄積しやすい(図2)。 3. 理化学性状測定の結果、資材の水分含量は常に安定(平均73%)しているが、pHは夏期に上昇し冬期に低下する傾向がある(図3)。 4. 微生物数測定の結果、亜硝酸菌は105個/g、硝酸菌は103個/g常時存在し、アンモニア分解に関与していると考えられる。また、この菌数は、ロックウール脱臭装置に代表される微生物脱臭装置と比較するとやや少ないレベルである。 5. 脱臭能力測定の結果、アンモニア除去効果(ガス流入側及び排出側のアンモニア濃度をドジチューブで測定し算出)は、位置によるばらつきが大きく臭気流入口に近い程低い傾向がある。また、気温変化による影響は少ないが、天候による影響は大きい。特に、雨天時に脱臭効果が高くなる傾向がある。(図4)(表1)。 |
| 成果の活用面・留意点 | 1. 脱臭能力は、測定位置による偏りが認められる。これは臭気が資材中を均一に通過しない(ショートパス)ことが原因で、同様なタイプの装置を効率よく使うには、このショートパスを抑える工夫が必要である。 2. 雨天時に脱臭効果が高まるのは、脱臭槽に流入した雨水にアンモニアが溶解したことが原因であると考えられる。 3. 脱臭層内には、アンモニア酸化菌を含む多数の微生物が生息し、微生物による脱臭が期待できる。 |
| 図表1 | ![]() |
| 図表2 | ![]() |
| 図表3 | ![]() |
| 図表4 | ![]() |
| 図表5 | ![]() |
| カテゴリ | 低コスト |
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