| タイトル | 精密農業のための「コシヒカリ」の生育中期における生育診断・制御技術 |
|---|---|
| 担当機関 | 富山農技セ |
| 研究期間 | 1999~2002 |
| 研究担当者 |
高橋 渉 尾島輝佳 野村幹雄 |
| 発行年度 | 2002 |
| 要約 | 収量、品質、食味および窒素利用率からみた生育量制御のための限界穂肥量は1回あたり窒素成分2kg/10aである。幼穂形成期の窒素吸収量を分光反射測定手法等で診断することにより、目標穎花数への誘導が可能である。 |
| 背景・ねらい | 分光反射測定手法などの隔測技術による生育量の診断は大区画圃場の生育むらや圃場全体の診断に有効である。また、生育量の診断基準として窒素吸収量が有効であり、分光反射測定手法により迅速に窒素吸収量の推定ができる。一方、圃場内の生育むらや生育量の過不足の診断後、適正生育量に導くための制御技術の指標化が必要である。 そこで、穂肥量の可変散布を前提とした目標穎花数確保のための穂肥の限界施用量を明らかにするとともに、生育診断制御技術の指標化を目指す。 |
| 成果の内容・特徴 | 1. 穂肥を増施することにより穎花数は33、000粒/m2程度まで増加するが、穂肥施用量がN2.0+2.0kg/10aを上回ると登熟歩合が低下し、収量は増加しない(図1)。 2. 穂肥を増施することにより精米蛋白含有率は高くなり、作期や栽培法が異なる場合においても穂肥施用量がN2.5+2.5kg/10aを上回ると5.5%を上回る。また、完全粒歩合および穂肥利用効率は穂肥施用量がN2.5+2.5kg/10aを上回ると低下する(図2)。 3. 収量、品質、食味および窒素利用率からみた穂肥による生育制御のための限界施用量はN2.0+2.0kg/10aである。 4. 幼穂形成期の生育量が変動しても1回当たりの穂肥量をN0.5kg/10a増施することにより、穎花数が1、000~2、000粒/m2程度増加する(図1、3)。 5. 幼穂形成期の窒素吸収量が3.8g/m2以下の場合は穂肥を増施し、5.5g/m2以上の場合は1回目穂肥を施用しないことにより、目標穎花数への誘導が可能となる(図4)。 |
| 成果の活用面・留意点 | 1. 北陸地域の砂壌土地帯で活用できる。 2. 分光反射測定手法などを用いて、迅速、かつ、客観的に窒素吸収量を診断する。 3. 慣行の穂肥施用量はN1.5+1.5kg/10aとする。 4. 幼穂形成期の診断(図4)において、散播栽培は茎質が劣るため、窒素吸収量に対する予測穎花数が少なくなる場合がある。 5. 上記5で生育量が大きい場合、2回目の穂肥は生育状況に応じて施用する。 |
| 図表1 | ![]() |
| 図表2 | ![]() |
| 図表3 | ![]() |
| 図表4 | ![]() |
| カテゴリ | 良食味 |
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