タイトル | 葉緑素計(SPAD-502)を使用したノリ葉体色調の迅速診断 |
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担当機関 | 担当者名 |
研究期間 | 2004~2007 |
研究担当者 |
藤原宗弘 |
発行年度 | 2007 |
背景・ねらい | 香川県は乾ノリの主要産県であるが、2002度以降、主に色落ち現象により生産量が減少している。そのため、少しでも利益を上げる(損をしない)ための対策として、漁業者(もしくは漁業協同組合職員)が現場で、色落ちを早く把握し、製品化の労力を省くため、生のノリ葉体を使用して色落ちの程度を客観的な数値で評価できる方法について検討を行った。また、漁場でのノリ網の配置等を改善するため、ノリ網セット内の海水流動を把握するとともにノリ葉体の色調について調査を行い、色落ち対策等の技術改良についても検討を行った。 |
成果の内容・特徴 | 2004年~2006年度のノリ漁期において、香川県東部播磨灘に面するさぬき市津田地先で調査を行なった。生産者が摘採し、活性タンク内でよく攪拌されたノリ葉体のSPAD値とその葉体を原材料とした乾ノリ製品の等級の相関をみたところ、よい一致が得られた(図1)。ノリ網セット内に石膏ボールを配置して流況を把握するとともに、同じ場所でノリ葉体のサンプリングを行い、葉緑素計でSPAD値を測定した結果、セットの周囲、潮通しを設け海水交換の良いところでSPAD値が高く、ノリ葉体も健全であることが確認された(図2、3)。 |
成果の活用面・留意点 | ・乾ノリ製品にする前の生ノリ段階で、葉緑素計により色落ちの程度が客観的に判別できるので、生産後期の出荷調整に活用することができる。 ・ノリ網セット内の流動状況を、生ノリを測定することで評価することができる。このため、適正なノリ網の配置等の調査、研究に活用でき、ノリ養殖技術の改善に寄与できる。 |
図表1 | |
図表2 | |
図表3 | |
カテゴリ | 出荷調整 |