胚生産性の高い黒毛和種の連続過剰排卵誘起処理

タイトル 胚生産性の高い黒毛和種の連続過剰排卵誘起処理
担当機関 群馬畜試
研究期間 2001~2003
研究担当者 砂川政広
発行年度 2003
要約 分娩50日後の過剰排卵誘起処理(SOV)において、10個以上の胚を生産した供胚牛について35日間隔のSOVを連続3回実施すると、回収卵数は2回次のみ有意に低下するが、胚の生産性に関する項目では回次間における違いは認められない。
キーワード 肉用牛、黒毛和種、過剰排卵処理、胚生産
背景・ねらい 育種的に優秀な黒毛和種牛の増産技術は、繁殖基盤構築に不可欠である。当該牛が過剰排卵処理(SOV)への反応に優れている場合は、供胚牛としての集中利用が考えられる。そこで、分娩後早期のSOVで高い胚生産性を示した供胚牛について、等間隔の休止期間を設けた連続SOVを実施して胚生産性の推移を調査する。
成果の内容・特徴 1.
供試牛には夏季放牧飼養、冬季ルーズバーン飼養の黒毛和種経産牛13頭を用いた。これらは、分娩後約50日の初回SOVにおいて10個以上の胚を生産した牛である。
2.
SOVの間隔(SOV開始日の間隔)は35日間とし、初回以降等間隔で13頭へは2回、6頭へは3回の連続SOVを実施した。
3.
SOVは総量13AUのFSHを4日間朝夕漸減的に投与する低単位投与法により行った。なお、分娩後50日にSOVを実施するため、供胚牛にはCIDRの2回留置およびポピドンヨード剤の頸管・子宮内注入等をプログラムに従い実施した。(図1)
4.
採卵はSOVによる発情後(発情日=0日)7日目に両子宮角をそれぞれ500mlの培養液で洗浄灌流させる方法で行った。
5.
胚の品質は、100倍の倒立顕微鏡下で可視域の細胞変性率が0%のものをA、10%以内のものをBとした。
6.
初回から4回次までの胚生産性に有意な差は認められず、平均正常胚数およびABランク数はそれぞれ9.3~13.2個、8.9~12.4個の範囲で推移した。(表1)
成果の活用面・留意点 1.
分娩後の連続過剰排卵処理を検討するための参考データとなる。
2.
FSH低単位投与法での成果であり、特に20AU以上を投与する方法では再検討が必要である。
3.
分娩後の各処置を実施する必要性がある。
図表1 217231-1.gif
カテゴリ 育種 肉牛 繁殖性改善

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