火山灰土壌におけるニホンナシ「稲城」の特性

タイトル 火山灰土壌におけるニホンナシ「稲城」の特性
担当機関 東京農試
研究期間 1989~2002
研究担当者 佐藤洋二
神 雅子
川俣恵利
矢沢宏太
鈴木知古
発行年度 2003
要約 火山灰土壌で栽培したニホンナシ「稲城」の果実は、沖積土壌での栽培に比べて小さいが、糖度には差が見られない。
キーワード ニホンナシ、稲城、火山灰土壌、果実重
背景・ねらい 東京の代表的なニホンナシ品種である「稲城」(いなぎ)は、育成地でもある沖積土壌地域での栽培が主体である。「稲城」は他品種に比べて高単価で販売可能なため、火山灰土壌地域の産地でも導入を図っている。しかし、火山灰土壌地域の生産者の間では(1)食味が優れない、(2)果実が小さい、(3)果芯が大きい等の問題が経験的に指摘されている。そこで、長期的調査結果を基に、火山灰土壌地域における「稲城」の生態的特性・果実品質の特徴を、具体的データに基づいて明らかにする。
成果の内容・特徴 1.
当場内の灰色低地土圃場(以下沖積土)と厚層多腐植質黒ボク土圃場(以下火山灰土)に、1年生の‘稲城’を1989年に定植(各3樹)し、調査に供した。
2.
火山灰土壌における開花盛期、収穫盛期、成熟日数は、いずれも沖積土壌と大きな差は認められない(表1)。
3.
果実重は火山灰土で有意に小さい(表2)。
4.
糖度、果芯径、その他調査項目には有意差は見られない(表2)。
5.
果実肥大曲線にも、土壌の違いによる差は認められない(図1)。
6.
以上から、火山灰土壌における「稲城」の生態的特性・果実品質に関しては、果実重が劣る以外に、沖積土壌との明瞭な差異を認めない。
成果の活用面・留意点 1.
糖度の差は統計的に有意ではなく、実際の食味は火山灰土壌で明らかに劣る。
図表1 217289-1.gif
図表2 217289-2.gif
図表3 217289-3.gif
カテゴリ 栽培技術 品種 良食味

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