タイトル | ヒマワリ「サンリッチオレンジ」の短日処理、移植栽培による品質向上技術 |
---|---|
担当機関 | 新潟農総研 |
研究期間 | 2001~2003 |
研究担当者 |
種村竜太 倉島裕 小林繁義 |
発行年度 | 2003 |
要約 | ヒマワリ「サンリッチオレンジ」は短日処理によって、草丈が抑制され、茎が細くなり、品質が向上する。また到花日数が1~2週間程度短縮される。本葉2枚が展葉するまでセル成型トレイで育苗した苗の移植栽培でも草姿が改善できる。 |
キーワード | ヒマワリ、サンリッチオレンジ、短日処理、移植栽培、草丈、品質 |
背景・ねらい | 切り花ヒマワリの品質は茎が細いことが重要である。しかし、主要品種「サンリッチオレンジ」では草丈が伸びすぎて茎が太くなり、品質が低下し問題となっている。そこで、短日処理、移植栽培による品質向上技術を確立する。 |
成果の内容・特徴 | 1. 短日処理技術 (1)シルバーポリなど100%遮光でき、熱を遮断できる資材を用いてトンネルを作る。 (2)本葉2~4枚展開時から10時間前後の日長で処理を行う(図1,2)。 (3)処理期間は7日以上とする。期間が長いほど草丈が短く、茎が細くなる(表1)。 (4)短日処理により、到花日数が1~2週間程度短縮される(表1)。 2. 移植栽培 (1)200穴のセル成型トレーに1粒ずつ播種する。 (2)本葉2枚展開時に定植する(表2)。 (3)本葉2枚展開時以降に定植することにより、草丈が短く、茎が細くなる(表2)。 (4)到花日数は直播と比べて2~4日長くなるが、ほ場での栽培期間は10日程度短縮される(表2)。 |
成果の活用面・留意点 | 1. 施設栽培での技術である。 2. 「サンリッチオレンジ」以外の品種では未検討。 3. 短日処理以外の栽培管理や移植後の管理は慣行に準ずる。 4. 短日処理では、トンネルの隙間などから光が漏れないように注意する。 5. 短日処理中に葉が被覆資材に触れると傷むので、触れないように注意する。 6. 移植栽培では、定植後、根が活着するまでは十分に灌水する。 |
図表1 | ![]() |
図表2 | ![]() |
図表3 | ![]() |
図表4 | ![]() |
カテゴリ | 育苗 栽培技術 施設栽培 播種 ひまわり 品種 |