PCR法による土壌からのダイズ茎疫病菌の検出

タイトル PCR法による土壌からのダイズ茎疫病菌の検出
担当機関 福井農試
研究期間 2001~2005
研究担当者 古河 衞
景山幸二(岐阜大流域研セ)
浅野貴博(岐阜大流域研セ)
発行年度 2004
要約 特異的プライマーを用いたPCR法によって、土壌中のダイズ茎疫病菌の検出が可能である。
キーワード ダイズ、茎疫病菌、PCR
背景・ねらい 福井県では、水田転換畑でダイズが長年栽培されてきたが、近年、単収が低迷し、年次変動も極めて大きくなっている。原因として、茎疫病など土壌伝染性病害の発生も挙げられている。茎疫病の発生は、滞水や冠水を受けると被害が大きいが、同様に冠水しても発生しない圃場もあることから、圃場での病原菌の分布と密度が大きく関与していると考えられる。しかし、捕捉法による茎疫病菌の検出は、罹病苗にFusarium、Pythium属菌などが2次的に寄生するため分離が極めて難しく、また、時間、労力、熟練を必要とする。
そこで、PCR法による茎疫病菌の簡便な検出法を開発する。
成果の内容・特徴 1.
(茎疫病菌を含む)10属32種の病原糸状菌のrDNA-ITS領域塩基配列に基づき、茎疫病菌検出のための特異的プライマーを設計した(図1)。
2.
本プライマーにより、茎疫病菌では675bpの断片が増幅されるが、その他の菌株では増幅断片が検出されない(図2)。
3.
土壌からの茎疫病菌の検出には、表層5cmの土壌から図3に示した方法によりDNAを抽出し、PCR法に用いる(図3)。
4.
PCR法では、水田転換畑等におけるダイズ茎疫病菌の分布を簡便に把握できる(図4)。
成果の活用面・留意点 1.
ダイズ茎疫病の迅速な診断の一助となる。
2.
採取した土壌を3か月間保存すると菌が死滅して検出されないことがあるため、できるだけ早期に判定を行う。
図表1 217905-1.gif
図表2 217905-2.jpg
図表3 217905-3.gif
図表4 217905-4.jpg
カテゴリ 水田 大豆

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