アリウム「オータムヴィオレ」切り花のGA3前処理による日持ち向上

タイトル アリウム「オータムヴィオレ」切り花のGA3前処理による日持ち向上
担当機関 福井園試
研究期間 2004~2006
研究担当者 坂本浩
小森治貴
栗波哲
土井元章(信州大学)
発行年度 2006
要約 アリウム「オータムヴィオレ」の切り花に対して、10~25ppmのGA3を16時間前処理することで、花茎の黄変抑制と日持ちが延長する。
キーワード アリウム、オータムヴィオレ、切り花、GA、日持ち、前処理
背景・ねらい 福井県が育種した秋咲きアリウム「オータムヴィオレ」は、切り花用として需要があるが、日持ちが比較的短い。そこで、「オータムヴィオレ」切り花に日持ち延長効果のある前処理剤を開発するために、GA3の前処理が「オータムヴィオレ」切り花の日持ちに及ぼす影響について明らかにする。

成果の内容・特徴 1.
アリウム「オータムヴィオレ」切り花に対し、1ppm以上の濃度のGAを水あげ時に前処理することで、花茎の黄変が抑制される(表1)。
2.
「オータムヴィオレ」切り花に対して、10ppm~50ppmのGA前処理を行うことで、小花の開花が抑制され、約10日間日持ちが延長される(表2、図1)。ただし、30ppm以上のGAで前処理を行うと、小花径の減少と、開葯しないまま萎凋する小花が増加する傾向がみられ、花序のボリュームが若干劣る(図2)。そのため、GA前処理は10~25ppmの濃度が適当である。
3.
10~25ppmのGAの前処理時間は16時間行う。

成果の活用面・留意点 1.
GA前処理は、同属の「コワニー」と「ギガンチューム」に対しても効果があるが、処理濃度と時間は、検討を行う必要がある。
2.
前処理液は2回まで使用できるが、再利用する場合は切り花の花粉等が前処理液に入らないよう工夫する。

図表1 218353-1.jpg
図表2 218353-2.gif
図表3 218353-3.gif
図表4 218353-4.gif
カテゴリ アリウム 育種

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