通気性トンネル・べた掛け資材を用いた冬・春どりレタスの省力高品質生産

タイトル 通気性トンネル・べた掛け資材を用いた冬・春どりレタスの省力高品質生産
担当機関 兵庫県立淡路農業技術センター
研究期間 1998~2000
研究担当者 桐村義孝
小林尚司
発行年度 2001
要約 冬どり栽培では、12月中旬から空隙率10%の通気性資材を用いてトンネル被覆することにより、また、春どり栽培では、定植時から中央部の通気性を高めた資材でトンネル被覆するか、空隙率20%の資材でべた掛けすることにより、球の重量・形状が優れたレタスの生産が可能となる。
キーワード レタス、トンネル、べた掛け、通気性、被覆資材
背景・ねらい 淡路地域は、冬・春どりレタスの栽培面積が1,100ha大産地を形成している。しかし、農家の労働力不足から、管理が不十分になり品質低下が懸念される。そこで、栽培面積の維持・拡大を図るため、トンネル換気の省力化を目的として、保温性と通気性を兼ね備えた被覆資材によるトンネル・べた掛け栽培法を確立する。
成果の内容・特徴
  1. 冬どり栽培において、晴天日の外気温が最高15℃に達する時、資材A(空隙率20%、透光率100%、PVA)をべた掛けすると、被覆内部気温は23℃となり、保温効果がみられレタスの生育を促す。トンネル栽培では、農ビを被覆すると内部気温が32℃まで上昇するのに対し、資材B(空隙率10%、透光率100%、PVA)を用いると内部最高気温が24℃となり、農ビに比べ昼間の高温が抑制される。資材C(空隙率11%、中央部は通気性、透光率90%、PVA)は、資材Bに比べて保温性がやや劣る(図1)。
  2. 冬どり栽培(品種:「サントス2号」、定植:10月21日、被覆開始:12月14日、収穫:1月4~11日)では、資材Bのトンネル被覆で生育、結球の重量・大きさが優れ、昼間の気温が高いため球の形状が乱れ、立上り気味となる農ビのトンネル被覆より品質も良好となる。資材Aのべた掛けや資材Cのトンネル被覆は、やや生育が弱く、収穫球は小さい(表1)。
  3. 春どり栽培において、晴天日の外気温が最高13℃に達する時、資材Aのべた掛けでは内部気温が28℃まで上昇し保温効果がみられる。トンネル栽培では、農ビ被覆で内部最高気温が45℃まで上昇するのに対し、資材D(空隙率0%、中央部は通気性、透光率95%、PO)では内部最高気温が34℃と農ビに比べ昼間の高温が抑制される。資材Cは32℃と資材Dに比べやや低く推移する(図2)。
  4. 春どりレタス(品種:「コンスタント」、定植・被覆開始:2月15日、収穫:4月20~30日)では、農ビのトンネル被覆は生育の後半に気温が高くなり、中肋の張り出しやゆがみ等球の形状が乱れるのに対し、通気性資材Dを用いると、ふんわりと結球し品質が優れ、資材Cでは球重も重く、球の形状も良好となる。一方、資材Aのべた掛け栽培は、生育がやや遅れるが品質的に安定し優れた特性を示す(表2)。
成果の活用面・留意点
  1. 冬どり栽培での通気性資材を用いたトンネル栽培は、収穫時期が1月上旬までの作型とする。
  2. 本技術での作期は、西南暖地平坦地域を基準としている。
〔具体的データ〕
〔その他〕
研究課題名:特産及び新特産野菜の種類と品種の選定と栽培改善
予算区分:県単
研究期間:1998~2000年
研究担当者:小林尚司、桐村義孝
発表論文等:小林(2000)施設園芸 42(10):58-61.
図表1 219161-1.jpg
図表2 219161-2.jpg
図表3 219161-3.jpg
図表4 219161-4.jpg
カテゴリ 栽培技術 施設園芸 省力化 品種 レタス

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