| タイトル | けい酸加里肥料の育苗箱施用による‘コシヒカリ’の苗質および玄米品質の向上 |
|---|---|
| 担当機関 | 島根農試 |
| 研究期間 | 2000~2002 |
| 研究担当者 |
道上伸宏 安部聖 伊藤淳次 |
| 発行年度 | 2002 |
| 要約 | けい酸加里肥料(細粒品)100gを育苗箱の床土(約3kg)に混合すると、ケイ酸吸収量が増加し苗質が向上する。また、本田での登熟歩合が高まり、乳白粒率が低下して検査等級が向上する。 |
| キーワード | けい酸加里肥料、育苗箱施用、コシヒカリ、苗質、乳白粒、玄米品質 |
| 背景・ねらい | 平坦部で栽培される‘コシヒカリ’において、乳白粒等の障害米発生による1等米比率の低下が深刻な問題になっている。乳白粒の発生には登熟初期の高い夜温、寡日照等の気象的要因や窒素施肥量が大きく影響する。一方、ケイ酸質肥料の施用量の減少による、土壌のケイ酸肥沃度の低下が懸念されており、これが登熟期間における水稲根の活力を低下させ、乳白粒の発生を助長するものと推察される。そこで、けい酸加里肥料を育苗床土に混合施用し、‘コシヒカリ’の玄米品質に対する効果を検討する。 |
| 成果の内容・特徴 | 1. けい酸加里肥料を、育苗箱(床土約3kg)に100g以上混合すると、苗のケイ酸濃度が上昇し、無施用苗に比べて葉身が硬くなる(図1)。その結果、葉が直立し根量の多い健苗となる(表1)。 2. けい酸加里肥料を育苗箱に施用した‘コシヒカリ’の苗を本田へ移植すると、無施用苗に比べて登熟歩合が向上し、増収する傾向が認められる(表2)。 3. けい酸加里肥料を育苗箱に施用した苗を移植すると、食味評価値およびタンパク含量に差はないが、本田での基肥窒素施用量の多少に関わらず乳白粒率が低下し、検査等級が向上する(図2)。 4. けい酸加里肥料は、pHの上昇による障害発生を回避するため細粒品を使用し、育苗箱1枚当りの施用量は100gとする(図3)。 |
| 成果の活用面・留意点 | 1. 粉状品はpHが高くなりやすいので使用しない。 2. 可給態ケイ酸の少ない土壌で効果が大きい。 3. 育苗箱1枚に施用するけい酸加里肥料の価格は約10円である。 4. けい酸加里肥料の自家混合も可能であるが、けい酸加里肥料をあらかじめ混合した育苗床土の商品化が望ましい。 |
| 図表1 | ![]() |
| 図表2 | ![]() |
| 図表3 | ![]() |
| 図表4 | ![]() |
| 図表5 | ![]() |
| カテゴリ | 肥料 育苗 施肥 良食味 |
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