タイトル | 冷房育苗、摘心及び電照によるブルーレースフラワーの開花調節 |
---|---|
担当機関 | 岡山農総セ |
研究期間 | 1998~2001 |
研究担当者 |
森義雄 |
発行年度 | 2002 |
要約 | ブルーレースフラワーの7月播種作型では、冷房育苗によって、慣行育苗より開花が約2か月早まって12月上旬になる。これに電照を加えると開花がさらに早まって11月中下旬になる。また、摘心すると開花が遅れて12月下旬になる。 |
キーワード | ブルーレースフラワー、冷房育苗、電照、摘心 |
背景・ねらい | ブルーレースフラワーは切花用花きとして近年人気が出てきており、特に11~12月に需要が高くなる。ブルーレースフラワーを11~12月に出荷するためには7月頃に播種して、電照などを行う必要があると思われるが、この時期に播種して安定的に優良な苗を得るためには冷房育苗が必要となる。しかし、冷房育苗がブルーレースフラワーの生育に及ぼす影響については明らかにされていない。このため、7月播種作型における冷房育苗が、ブルーレースフラワーの開花日及び切り花品質に及ぼす影響を検討するとともに、7月播種・冷房育苗作型における摘心、電照の効果を明らかにする。 |
成果の内容・特徴 | 1. 無電照、無摘心で栽培する場合、冷房育苗によって、慣行育苗より開花が約2か月早まって12月上旬になる。また、慣行育苗では切り花長が著しく長く、切り花重が著しく重いが、冷房育苗によって切り花長、切り花重とも減少する。ただし、切り花長は出荷に適した長さ(100cm程度)になるが、切花重は出荷に適した重さ(100g程度)より重い(表1)。 2. 冷房育苗を行い、無摘心で栽培する場合、暗期中断及び明期延長によって、無電照より開花が約2週間早まって11月中下旬になり、開花の揃いもよくなる。また、無電照では切り花重が重すぎるが、暗期中断及び明期延長によって切り花重が減少し、暗期中断で概ね出荷に適した重さになる(表2)。 3. 冷房育苗を行い、無電照で栽培する場合、摘心によって、無摘心より開花が遅れて12月下旬になり、開花の揃いもよくなる。また、無摘心では切り花重が重すぎるが、摘心によって切り花重が減少する。ただし、出荷に適した重さよりやや重い(表3)。 |
成果の活用面・留意点 | 1. 7月播種作型では切り花重が重くなりやすいので、栽植密度を高めるなどの対策が必要である。 2. 7月播種・冷房育苗作型では、明期延長を行うと切り花が若干軟らかくなる。このため、電照方法としては暗期中断が適する。 |
図表1 | |
図表2 | |
図表3 | |
図表4 | |
カテゴリ | 育苗 出荷調整 播種 ブルーレースフラワー |