肥育牛の給与飼料へのカルシウム添加の影響

タイトル 肥育牛の給与飼料へのカルシウム添加の影響
担当機関 兵庫農総セ
研究期間 2000~2001
研究担当者 岩木史之
岡章生
発行年度 2002
要約 黒毛和種去勢肥育牛に第二リン酸カルシウムを給与飼料の1%になるように添加したところ、発育、枝肉成績、枝肉の遊離アミノ酸及び枝肉脂肪の脂肪酸組成に有意な効果は認められなかったことから、黒毛和種去勢牛のカルシウム要求量は、飼料由来の7g/日で十分である。
キーワード 肉用牛、カルシウム、発育、枝肉性状
背景・ねらい 日本飼養標準では黒毛和種去勢肥育牛のカルシウム要求量は、1日当たり約20~30gと定められている。しかし飼料中のカルシウムについてはあまり重要視されておらず、要求量を満たしていないことが多い。また、一部の農家では経験的に、カルシウムの多給が肉質に悪影響を及ぼすと考えられておりカルシウムの欠乏を起こす危険性も考えられる。そこで、肥育期間中(11~31か月齢)の給与飼料に第二リン酸カルシウム(CaHPO4)を1%添加したもの(カルシウム日量25g:カルシウム添加区)と無添加のもの(カルシウム日量7g:対照区)とし、カルシウムが黒毛和種去勢肥育牛の産肉性に及ぼす影響を検討する。
成果の内容・特徴 1.
試験終了時(31か月齢)の体重、体高及び胸囲に試験区間で有意な差は見られない(表2)。
2.
肥育期間中の血液中カルシウム濃度に試験区間で有意な差は見られない(図1)。
3.
枝肉重量、胸最長筋面積、ばらの厚さ、皮下脂肪の厚さ、脂肪交雑、肉色、筋間脂肪厚及び胸最長筋内脂肪割合にカルシウム添加の有意な効果は認められない(表3)。
4.
第6-7肋間の枝肉断面の胸最長筋内,筋間及び皮下脂肪において、モノ不飽和脂肪酸割合は全ての部位で、両区の間に有意な差は認められない(表4)。
5.
と畜後5日目の第6-7肋間胸最長筋内における主要な遊離アミノ酸量は両区の間に有意な差は認められない(表5)。
成果の活用面・留意点 県内肥育農家に対して、飼料の適正給与の指標として活用する。
図表1 219511-1.gif
図表2 219511-2.gif
図表3 219511-3.gif
図表4 219511-4.gif
図表5 219511-5.gif
図表6 219511-6.gif
カテゴリ 肉牛 ばら

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