| タイトル | 採卵養鶏の低タンパク質飼料を用いた窒素・リンの排出量削減技術 |
|---|---|
| 担当機関 | 愛媛養鶏試 |
| 研究期間 | 1999~2001 |
| 研究担当者 |
坂本恭一 和田雄二 |
| 発行年度 | 2002 |
| 要約 | 褐色卵鶏や白色大卵鶏のような飼料摂取量が比較的多い鶏種にあっては、低タンパク・低リン飼料にフィターゼを500単位添加することで、市販の採卵鶏用飼料と同等な産卵成績が得られる。フィターゼの製造形態別では組換体よりも非組換体の方が産卵成績が優れている。 |
| キーワード | 採卵鶏、低タンパク質飼料、フィターゼ、窒素・リン低減 |
| 背景・ねらい | 採卵養鶏の給与飼料は、産卵量を確保するため、日本飼養標準(CP15.5%、ME2,800kcal)に比べ高タンパク、高エネルギーとなっている。しかし、相対的に栄養過多となり、多くの栄養分が消化されずに排泄され、結果的に生産コストの増大を招くとともに、環境に対する負荷を高めている現状にある。鶏ふん中の窒素排泄量を減らす方法として、低タンパク質飼料(CP15%程度)の合理的な利用方法の解明が期待されている。そこで、アミノ酸、油脂、フィターゼを組み合わせて産卵性の向上、飼料の低コスト化、鶏ふん排泄量並びに鶏ふん中の窒素及びリン排泄量の低減効果について検討する。 |
| 成果の内容・特徴 | 1. 飼料摂取量の少ない白色小卵鶏では、産卵初期及び夏季暑熱時の影響で低タンパク質飼料区の産卵率は対照区に比べて低い。1日1羽当たり産卵量、平均卵重及び飼料要求率が対照区に対し劣っている(表2)。 2. 白色大卵鶏の産卵率は対照区を上回り、平均卵重はやや小さいものの、1羽当たり産卵量及び飼料要求率は優れているが、いずれも有意な差ではない(表2)。 3. 30、43及び65週齢時に卵質検査を行ったところ、鶏種、飼料の種類にかかわらず、卵殻強度、卵殻厚、ハウユニット等に違いはみられない。 4. 低タンパク質飼料の利用やフィターゼの添加は、鶏ふんの排泄量、窒素及びリン排泄量を減少させる。特に低タンパク・低リン(CP15%、非フィチンリン0.20%)飼料にフィターゼを500単位添加すると、対照区に比べて鶏ふん排泄量で14~37ポイント、窒素排泄量17~25ポイント、リン排泄量37~47ポイントと高い低減効果が得られる(表3)。 5. フィターゼの製造形態別では、非組換体が産卵率、産卵個数、1日当たり産卵量、平均卵重、及び飼料要求率において組換体を上回る成績である(表4)。 6. 鶏舎内堆積鶏ふんからのアンモニア濃度は、低タンパク質飼料の方が低い。 |
| 成果の活用面・留意点 | 1. 褐色卵鶏及び白色大卵鶏においては、低タンパク質・低リン・フィターゼ添加飼料は採卵鶏用飼料として十分に利用可能である。 2. 白色小卵鶏の産卵初期、夏季暑熱時には生産性の低下を招くため、低タンパク質飼料は適さない。 |
| 図表1 | ![]() |
| 図表2 | ![]() |
| 図表3 | ![]() |
| 図表4 | ![]() |
| カテゴリ | コスト 低コスト 鶏 |
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