鶏の新用途開発と飼育関連技術

タイトル 鶏の新用途開発と飼育関連技術
担当機関 高知畜試
研究期間 2000~2001
研究担当者 吉村敦
山崎清人
長坂直比路
平岡英一
発行年度 2002
要約 作出した小型で人馴れしやすいペット用の鶏が、畜産への理解を深め、安らぎを求める人達に役立つよう、室内で手軽に飼育するための専用ケージや鶏用おむつを開発する。その結果、食料を生産するペットとして、鶏の新用途が開ける。
キーワード ペット鶏、プチコッコ、コンパニオンアニマル、アニマルセラピー
背景・ねらい 近年、都市化や畜産農家の減少で、家畜と身近にふれあう機会が減り、畜産に対する理解不足の要因になっている。一方、幅広い生き物とのふれあいを求める人が増加し、心や体を病む人々の健康回復の手助けとなる、アニマルセラピーが注目されている。
そこで、ミニロードアイランドレッド種(愛称:プチコッコ)を活用し、畜産や畜産物に対する理解を深めるとともに、安らぎを求める人々に役立つ、コンパニオンアニマルとしての利用の可能性を調査し、飼育を身近にするための関連資材を開発する。
成果の内容・特徴 1.
長期間、病気の発生(ニューカッスル病[ND]やマイコプラズマ症[MG])を予防するため、出荷前にオイルワクチンを実施する(図1)。
2.
鶏糞中のアンモニア(NH3)やアミン類(R-NH2)の臭いを効果的に消すため、ペット用シート(高分子吸収剤利用商品)、ネコ用(紙)砂、オゾン脱臭器、古紙及び酸化チタン(素材2)を使用する(図2)。
3.
開発した飼育専用ケージは、糞受け内に敷いた消臭素材(古紙等)と鶏糞を撹拌・混和させ、数日間掃除を行わなくても、室内で臭気が発生しにくいように、糞受け部分が容易に振動できる(ケージ:縦60×横42×高50センチ)。また、外敵からの致命傷を防ぐため、ケージ部分が二重構造に、さらに、卵が糞で汚れたり、割れるのを防ぐため、卵が自然に転がり出る構造になっている。なお、同時に開発した自動給餌器及び自動給水器は、長期不在時も安心してプチコッコが飼育できるように、1週間程度の飼料と水が入れられる。(図3)。
4.
開発した鶏用おむつは、室内でも糞の排泄を心配しないで、プチコッコが飼育できるように、鶏自身が嘴を用いてはずしにくく、水分吸収や消臭効果があり、糞漏れや取り外し時の糞の落下が防げ、数回分の糞が保持できる(図4)。なお、90.3%のプチコッコで成功。
5.
ペットが食料を生産する(卵を産む)。
6.
鶏飼育の「うるさい、つつく及び臭い」というイメージを払拭し、鶏の新用途が開発される。
成果の活用面・留意点 1.
消臭対策等を施した、飼育専用ケージ及び鶏用おむつを利用することにより、都会に住む一般の人達が、身近に室内でも鶏を飼育できるようになり、プチコッコがコンパニオンアニマルとして、利用できる可能性が広がっている。
2.
プチコッコは、開発した飼育関連技術とともに県内の民間業者に移転し、平成14年度から60日齢程度の雌雛のみの販売を開始。なお、プチコッコは登録商標。
3.
消臭素材として古紙が、非常に安価で入手しやすい。
図表1 219552-1.gif
図表2 219552-2.gif
図表3 219552-3.gif
図表4 219552-4.gif
カテゴリ 出荷調整 鶏

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