| タイトル |
雨よけ夏秋トマトの有機液肥を利用した養液土耕栽培技術 |
| 担当機関 |
愛媛農試 |
| 研究期間 |
2002~2004 |
| 研究担当者 |
和氣孝吉
斉藤正幸
才木康義
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| 発行年度 |
2004 |
| 要約 |
夏秋トマトの養液土耕栽培において、セル成型苗を直接定植し、有機液肥の単用又は30%の混用で窒素40kg/10a施用、225L/株潅水による栽培で、化学肥料の単用と同程度の収量・品質が得られる。
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| キーワード |
養液土耕、有機液肥、夏秋トマト
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| 背景・ねらい |
愛媛県の中山間地域の夏秋トマト産地では、潅水・施肥の省力化対策として化学肥料主体の養液土耕システムが普及しつつある。しかし、近年持続型農業の振興と食に対する安全志向から野菜栽培での化学肥料の削減が求められるようになった。そこで、夏秋トマトの養液土耕栽培において施肥量の削減と有機液肥を利用した施肥潅水技術を確立する。
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| 成果の内容・特徴 |
- セル成型苗を直接定植し、窒素施用量43kg/10a、潅水量203L/株とすることで、慣行の栽培に比較し、玉太りが良好となり収量は30%程度向上する(表1)。
- 植物系の有機液肥は、化学肥料よりも収量・品質がすぐれ、また、化学肥料と有機液肥の混合でも化学肥料単用と同程度の収量・品質が得られる(図1)。
- 有機液肥を単用、あるいは化学肥料の一部代替え利用とする方法により、潅水量215L/株、窒素成分量40kg/10a程度の施用で、7月上旬~11月中旬の収穫期間に収量は13t/10a確保できる(図2)。なお、ステージ別の潅水量は、収穫開始までに45L/株、摘心まで150L/株、収穫後期まで30L/株の計225L/株を基準として管理する。
- 秀品率を高めるには、摘心時期までの施肥量を多くする(図2)。なお、ステージ別の施肥量は、窒素成分量で収穫開始までに9kg/10a、摘心まで27kg/10a、収穫後期まで4kg/10aの計40kg/10aを基準として管理する。
- 追肥の目安は葉柄中の硝酸イオン濃度2000~5000ppmであるが、有機液肥を単用する場合は1000~3000ppmとなる(図3)。
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| 成果の活用面・留意点 |
- 供試した土壌は、黒ボク土壌で、完熟稲わら堆肥を5t/10a毎年施用している。
- セル苗の直接定植のため、定植後活着までは200mL/株/日潅水するが、その後は草勢を見ながら第1果房が肥大開始までは潅水を控える。
- 有機液肥によるチューブの目詰まりを防止するため、洗浄を兼ねて一日の最後の給液は水のみとする。
- 肥料費は、全量有機液肥だと全量化学肥料に比較し2.3培(H16)必要となる。
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| 図表1 |
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| 図表2 |
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| 図表3 |
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| 図表4 |
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| カテゴリ |
肥料
栽培技術
省力化
施肥
中山間地域
トマト
野菜栽培
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