ナスの部位別および時期別DPPHラジカル消去活性

タイトル ナスの部位別および時期別DPPHラジカル消去活性
担当機関 愛媛農試
研究期間 2005~2008
研究担当者 石々川英樹
伊藤史朗
発行年度 2005
要約 ナス外果皮のDPPHラジカル消去活性は、果肉部分の2~3倍程度である。果肉部のラジカル消去活性は、含まれる種子の密度と関連があり、ヘタ付近よりも果実中央部から先端よりの部分で活性が高い。ナスのDPPHラジカル消去活性は、9月頃上昇する。
キーワード ナス、DPPHラジカル消去活性、外果皮、種子、時期別変動
背景・ねらい ナスの品種や時期によるラジカル消去活性を検討するためには、果実の部位による変動について明らかにする必要がある。効率的なサンプル抽出法を検討する。
成果の内容・特徴
  1. ナス外果皮のDPPHラジカル消去活性は、果肉部より2~3倍高く、‘絹皮なす’は‘筑陽’および‘大門ナス’より低い(図2a)。
  2. 果肉部分のDPPHラジカル消去活性は、供試3品種ともに、ヘタに近い部分よりも果実中央部から先端よりの部分が高く、品種間差は小さい(図2a)。
  3. 果肉部では、種子を多く含む部分のDPPHラジカル消去活性が、種子をほとんど含まない部分の2倍程度高く、供試3品種に共通する(図2b)。
  4. ナスの時期別ラジカル消去活性は、供試3品種とも9月頃に高くなる傾向が見られる(図3)。
  5. ナスのラジカル消去活性を比較する際には、外果皮の混入程度が大きく影響するので、果肉部分とは別に測定するとともに、果肉については種子の分布状況について考慮したサンプリングが重要である。(図4)。
  6. サンプリング例として、果実中央部を水平方向に2か所程度から採取したサンプルによって、果実の代表的なラジカル消去活性が分析できる。
成果の活用面・留意点
  1. ‘絹皮なす’‘大門ナス’は地域固有の品種で、丸ナス系統に属する。
図表1 220134-1.jpg
図表2 220134-2.jpg
図表3 220134-3.jpg
図表4 220134-4.jpg
カテゴリ なす 品種

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