イチゴの花芽分化前定植における培養液の供給開始時期

タイトル イチゴの花芽分化前定植における培養液の供給開始時期
担当機関 香川農試
研究期間 2001~2005
研究担当者 近藤弘志
牛田均
松崎朝浩
発行年度 2006
要約 「香川型イチゴ高設・バッグ式養液栽培」において、花芽分化前の苗を定植すると開花が遅れるが、 未定植苗の花芽分化が確認されるころまで培養液の供給開始を遅らせると、開花の遅れを緩和することが できる。
背景・ねらい 「香川型イチゴ高設・バッグ式養液栽培」において、花芽が分化していない苗を定植すると、 開花が遅れ、価格の高い年内の収量が減少する。しかし、定植期間が長期にわたることや、解剖顕微鏡に よる花芽分化確認の煩雑さから、分化が未確認の苗や明らかに分化前の苗を定植せざるを得ない場面や、 逆に定植が遅れる場面が想定される。そこで、分化確認作業の省略と定植作業の分散を図るため、苗を 花芽分化前に定植したのち、培養液の供給(以下給液)開始時期を遅らせることにより、開花を前進化する 技術を検討する。
成果の内容・特徴
  1. セルトレイで育苗した花芽分化前の苗を本方式のバッグに定植し、直後から給液を開始すると、 頂花房の開花が遅れる。しかし、未定植苗の花芽分化期ころまで水のみを与え、給液開始を遅らせると、 開花の遅れを緩和することができる (表1、図1)。
  2. 年内の収量も開花と同様に改善されるが、挿し芽時期が遅く、育苗日数が短い苗の場合は、慣行との 差が大きく、効果が低い(図2)。
  3. 給液開始時期は未定植苗の花芽分化期(慣行の定植期)が適当で、遅らせるとかえって開花は遅れる (図3)。
  4. 花芽分化前の9月10日に定植し、9月23日まで培養液の供給を遅らせた株の花芽分化は、9月23日 ごろには花芽分化期から花房形成期に達し、未定植苗の花芽分化とほぼ同じ程度である (2006年度調査、図表省略)。
成果の活用面・留意点
  1. データは「香川型イチゴ高設・バッグ式養液栽培」(培地はピートモス3:ロックウール粒状綿1の 混合、株当たり2.25l)に、セルトレイ(外寸法358mm×500mm、35穴、容量約130ml)に挿し芽した苗を 定植したものである。
  2. データは全て「女峰」の試験結果であるが、「さちのか」でも同様の結果を得ている。
  3. 挿し芽時期が遅い苗は効果が低いので、7月下旬には挿し芽を行い、慣行の育苗と同様の肥培管理を 行う。
  4. 培地を連用する場合、前作の残肥による影響が出る恐れがあり、注意が必要である。
  5. 定植期が高温であるため、昇温防止対策を講じることが望ましい。
図表1 220274-1.jpg
図表2 220274-2.jpg
図表3 220274-3.jpg
図表4 220274-4.jpg
カテゴリ 育苗 いちご 栽培技術 肥培管理 養液栽培

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