せん枝を組み合わせたクワシロカイガラムシの薬剤散布法

タイトル せん枝を組み合わせたクワシロカイガラムシの薬剤散布法
担当機関 香川農試
研究期間 2008~2008
研究担当者 河田和利
高木真人
発行年度 2008
要約 茶用スズラン5頭口の噴口を利用したクワシロカイガラムシの防除では、茶株内枝幹への薬液の付着率を高めるためには、せん枝を組み合わせた散布が有効であり、特に、葉層を除く程度が大きい程、付着率は高くなる。
キーワード チャ、クワシロカイガラムシ、せん枝、スズラン5頭口、散布、付着率
背景・ねらい
クワシロカイガラムシが茶の難防除害虫である理由の一つに、防除薬剤が付着しにくい葉層から根元までの枝幹に生息していることがあげられる。薬剤散布にあたっては、薬液を枝幹に十分付着させる必要があるため、多量の薬液(1,000L/10a)や専用ノズルが必要であり、より簡便で実施効果の高い方法が求められる。また、一番茶後にせん枝を行った茶園では、葉層が減少するため、散布薬液が枝幹に付着しやすくなると考えられる。そこで、一般に使用されている茶用スズラン5頭口を用いた場合の、せん枝の程度と株内薬液付着の関係を明らかにする。
成果の内容・特徴
  1. 無処理区では、葉層が十分に残っている(10cm以上)ため、樹冠面上方からの散布では、茶株内への付着は少ない。散布量の最も多い1000L/10a区でも、うねの中心部には水の付着が全くみられない部分もある(表1)。
  2. 深刈り区でも、かなり葉層が残った状態になり、散布量が少ない400L/10a区ではうねの散布者側(e)とその向かい側(a)付近で、付着程度の低い部分が散見される(図1)。
  3. 浅刈り、深刈り、中切りと、せん枝程度が深くなるにつれ、枝に残る葉の量も少なくなり、散布した水の付着程度も高まる。
  4. 中切り区では、散布量400L/10aでも付着程度は高く、株元まで十分で均一な散布が可能である。
成果の活用面・留意点
  1. クワシロカイガラムシの防除は、ふ化最盛期前後の短期間に限られるため、粘着トラップや有効積算温度則を利用して、防除適期を把握する。
  2. せん枝の時期や程度の違いによる、ふ化期への影響を検討する必要がある。
  3. 農薬散布にあたっては、使用基準に従う。
図表1 220581-1.jpg
図表2 220581-2.jpg
カテゴリ 病害虫 害虫 農薬 防除 薬剤

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