カラタチ台早生温州の樹体に対するカンキツエクソコーティスウイロイド(CEVd)の影響

タイトル カラタチ台早生温州の樹体に対するカンキツエクソコーティスウイロイド(CEVd)の影響
担当機関 福岡県農業総合試験場
研究期間 1999~2000
研究担当者 下村克己
野口保弘
草野成夫
発行年度 2000
要約 カンキツエクソコーティスウイロイド(CEVd)は、カラタチ台の根の呼吸量や早生温州の生育を抑制する。しかし、着果負担が適正な条件下においては、1果実重、糖度および酸度に対する影響は無い。
背景・ねらい カンキツのウイロイドには、強毒なカンキツエクソコーティスウイロイド(CEVd)の他に数種類のカンキツウイロイド(CVd)が存在することが明らかとなっている。しかし、これらのウイロイドがカンキツの生育や果実品質に及ぼす影響は不明な点が多い。そこで、カンキツのウイロイドがカラタチ台早生温州に及ぼす影響を明らかにする。
成果の内容・特徴
  1. フリーのカラタチ台早生温州の幼木にカンキツのウイロイドを接種すると、カラタチ台の根の酸素消費量はCEVd保毒樹で明らかに少ない(表1)。地上部では、葉数はCEVd保毒樹がフリー樹の1/2、CVd保毒樹(CVdII、III、IVの重複感染)が2/3となる(表2)。CEVd保毒樹は、供試樹5本中1本が枯死した(データ略)。また、保毒樹、フリー樹とも葉の光合成速度の差はない(データ略)。
  2. CEVdの果実品質に対する影響は、1樹あたりの着果数を等しくすると、フリー樹と比較して1果実重が小さく、糖度が高くなった(表3)。しかし、葉数あたりの着果数を等しくし、着果負担を適正(葉果比40)にすると、1果実重、糖度および酸度ともに差は認められない(表3)。
  3. CVdの果実品質に対する影響は、葉数あたりの着果数を等しくした場合に糖度が高くなる以外は、フリー樹との差は認められない(表3)。
成果の活用面・留意点
  1. カラタチを台木に利用したカンキツのウイロイド防除指導の参考資料として活用できる。
  2. CEVd以外のカンキツウイロイド(CVd)の単独または重複感染による影響については更に検討を要する。
図表1 221561-1.jpg
図表2 221561-2.jpg
図表3 221561-3.jpg
カテゴリ 病害虫 台木 防除 その他のかんきつ

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