茶園用乗用型深層施肥機によるかん注施肥の省力化

タイトル 茶園用乗用型深層施肥機によるかん注施肥の省力化
担当機関 鹿児島県茶業試験場
研究期間 1997~1998
研究担当者 烏山光昭
加治俊幸
寿江島久美子
内村浩二
発行年度 1998
要約 乗用型茶園中切機に着脱可能なアタッチメントを装着し、乗用型深層施肥機を開発した。本機はうね間の深さ30cmまで筋条に深層施肥することが可能で、作業能 率が高く、施肥に伴う断根も少ない。鹿児島県茶業試験場・環境研究室
背景・ねらい これまで、黒ボク茶園においてうね間(深さ25cm位置)へ有機入り液状複合肥料をかん注器により深層施肥すると、表層施肥に比べて窒素溶脱量は減少することを明らかにした(九州農業研究成果情報第12号下巻)。そこで、深層施肥の省力化を図るため、機械化茶園に導入されている乗用型茶園中切機に装着できる深層施肥機をM社と共同開発し、その性能を検討する。
成果の内容・特徴
  1. 乗用型茶園中切機にアタッチメントを装着し、深層施肥機を開発した。本機は心土破砕機のようにり柱を振動させながら先端にある噴孔から土壌中に液肥を加圧・注入するもので、深さ30cmまで筋条に深層施肥することが可能である(図1)。
  2. 本機の10a当たりの圃場作業時間は、肥料調製時間や旋回時間を含めて約20分で、一度に二うね作業が可能な上、中耕が不要なことから、従来の施肥、中耕に比べて作業能率は高い(表1)。
  3. 本機は噴出時間を電磁弁で調整可能であり、1秒噴出-0.5秒停止に調整すると、噴出量は10a当たり約200リットルで、タンク(250リットル×2基)当たり約25aの施肥が可能である(表1)。
  4. 本機のり柱の幅は約2cmと薄いため、土壌への貫入の影響はうね間中央に限られ、年5回施肥しても、断根は少ない(表2)。
成果の活用面・留意点
  1. M社製の28ps以上の乗用型中切機に装着できる。
  2. 本機は礫の少ない土壌で適応する。
  3. うね間土壌が極めて硬い場合は、肥料を噴出しない状態でり柱を挿入し、あらかじめ走行しておく。
図表1 220947-1.gif
図表2 220947-2.gif
図表3 220947-3.gif
カテゴリ 肥料 機械化 省力化 施肥 茶

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