肢蹄への散水処理によるミルキングパーラー内での排ふん軽減

タイトル 肢蹄への散水処理によるミルキングパーラー内での排ふん軽減
担当機関 福岡県農総試
研究期間 1998~1999
研究担当者
発行年度 1999
要約 ミルキングパーラーへの入室開始直前の搾乳牛群に対して、待機室内で全頭一斉に肢蹄へ散水すると、排ふんが誘起され、その後30分間程度のパーラー内における排ふん頻度を通常の場合の約1/2に減少させることができる。福岡県農総試・畜産研究所・大家畜部・乳牛研究室
背景・ねらい ミルキングパーラーは、日常の清掃・水洗等により衛生的な搾乳環境を保持する必要がある。しかし、搾乳時に乳牛が排ふんした場合、落下したふんが飛散するため、搾乳衛生上好ましくない。また、乳牛より一段低いピットにいる作業者に強い不快感を与える。乳牛の排ふんは、採食の後や起立直後に多いとされているが、待機室やミルキングパーラーでの排ふん行動に関する報告は少なく、簡易に排ふんを制御する技術も確立されていない。そこで、3頭複列の自動開閉式タンデムパーラーにおいて、搾乳前の待機時間の違いによる牛群の排ふん行動を調査するとともに、待機室内において搾乳牛の肢蹄へ散水する処理(以下、肢蹄散水)が排ふん行動等に及ぼす影響について明らかにする。
成果の内容・特徴
  1. 牛舎から待機室への追い込み終了後、最後の搾乳牛がパーラーへ進入するまでの時間(最大待機時間)が長くなるに従って、待機室内での排ふん頻度(排ふん延べ頭数/搾乳頭数)は、直線的に増える。一方、パーラー内の排ふん頻度は、約25%とほぼ一定である(図1)。
  2. パーラーへの入室開始直前に全頭一斉に肢蹄散水すると、その直後に排ふんが誘起され、待機室内の排ふん頻度が高くなり、その後30分間程度のパーラー内における排ふん頻度は、肢蹄散水しない場合の約1/2に減少させることができる(表1)。
  3. 肢蹄散水を行ってから、パーラーへの入室開始までに30分が経過した牛群には、パーラー内での排ふん頻度軽減効果はみられない(表1)。
  4. 肢蹄散水により、待機室内の洗浄水量は増加するが、パーラー内の洗浄水量は減少傾向であり、全体の洗浄水量に有意差は認められない(表1)。
成果の活用面・留意点
  1. ミルキングパーラー内における衛生的な搾乳環境の保持技術として活用できる。
  2. 肢蹄散水を行う場合、市販の散水ノズルを用いるとよい。また、肢蹄散水は、1頭毎ではなく、牛群単位で行う。肢蹄散水を約30秒間行えば20頭程度の搾乳牛の肢蹄に水をかけることができる。これを約30秒間隔で2~3回繰り返す。
  3. 搾乳時間が30分以上である場合には、最初の肢蹄散水から30分経過毎に待機室の搾乳牛に対する肢蹄散水を行うと、パーラー内での排ふん軽減の効果が高くなる。
  4. 肢蹄散水は蹄を洗うような気持ちで行う。また、乳房炎発生予防の面から、乳房に水がかからないようにする。
図表1 221110-1.jpg
図表2 221110-2.jpg
カテゴリ 乳牛

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