| タイトル |
蚕種の胚子発育における催青初期の変温の影響 |
| 担当機関 |
鹿児島県蚕業試験場 |
| 研究期間 |
1999~2004 |
| 研究担当者 |
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| 発行年度 |
1999 |
| 要約 |
蚕種の催青初期に目的温度よりも摂氏7.5度以上の高温,低温に遭遇すると,その後の胚子発育期間の長短につながる。鹿児島県蚕業試験場 養蚕研究室
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| 背景・ねらい |
蚕種輸送時等の一時的な高温あるいは低温遭遇がその後の胚子発育に与える影響を知る。
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| 成果の内容・特徴 |
- 供試原種4品種の各温度条件下において,常時一定温度区と高温区間では摂氏17.5~22.5度(初期の温度差が摂氏7.5~12.5度),常時一定温度区と低温区間では摂氏20.0~27.5度(初期の温度差が摂氏7.5~15度),高温区と低温区間(初期の温度差が摂氏17.5度)では全温度条件下で発育所要日数に2日以上の差がある(図1)。
- 催青初期の温度の影響はその差摂氏7.5度付近を限界とし,それ以上であればその後の胚子発育に影響がある(図1)。
- 摂氏17.5~27.5度の範囲では,現在の催青温度約摂氏25度は初期の変温条件に最も影響を受けにくい(図1)。
- 発育零点は,常時一定温度区が摂氏7.9~10.5度,高温区が摂氏8.5~9.4度,低温区が摂氏7.9~8.5度となり,特に極端な変化は見られない(表1)。
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| 成果の活用面・留意点 |
- 催青技術の基礎資料として活用できる。
- 供試した原種4品種は,鹿児島県蚕業試験場において1998年6月に採種し,その後常法に従い保存した蚕種である。
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| 図表1 |
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| 図表2 |
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| カテゴリ |
カイコ
品種
輸送
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