雨よけ栽培小ネギの長期連作で養分が集積した土壌における施肥窒素の削減

タイトル 雨よけ栽培小ネギの長期連作で養分が集積した土壌における施肥窒素の削減
担当機関 佐賀県農業試験研究センター
研究期間 1999~1999
研究担当者
発行年度 1999
要約 小ネギ栽培で長期連作により養分が集積した土壌では、施肥窒素を削減できる。作土に無機態窒素が35kg/10a以上集積している場合、初夏~初秋(6~11月)にかけては、無窒素で栽培しても標準施肥とほぼ同等の収量・品質が得られる。佐賀県農業試験研究センター・土壌環境部・土壌・肥料研究室
背景・ねらい 小ネギは周年栽培であり、年間の総施肥量は多く、長期間の連作では有機物の連用に伴う蓄積等も加わり、養分が集積している土壌が多くなっている。このような土壌では、高塩類濃度による生育障害や集積養分の流亡による環境への負荷が懸念される。環境にやさしい施肥管理技術確立のためには、残肥や土壌からの養分供給を考慮した施肥管理が望まれている。そこで、土壌養分が集積した長期連作土壌における窒素の施用法について検討する。
成果の内容・特徴
  1. 長期連作(10年以上)圃場では、ECは高く、無機態窒素、リン酸、加里の集積がみられ、腐植や全窒素含量も高くなっている土壌が多い(表1)。
  2. 集積土壌で無窒素栽培した1作目収穫跡地の作土中の無機態窒素残存量は、壌土で集積時の30~40%、埴壌土で約50%に減少するが、それでも10~25kg/10aが残存する。また、引き続き無窒素栽培した2作目収穫跡地でも5~25kg/10a程度の無機態窒素が残存する(図1)。
  3. 初夏~初秋期の地温は高く、全窒素0.5%程度の土壌であれば、6月下旬~8月下旬で17~18kg/10a、8月下旬~11月中旬で14~15kg/10aの土壌窒素発現が期待できる(図2)。
  4. 集積土壌では1作目に窒素施肥の効果は認められず、2作目でも5%程度と低い(表2)。
  5. 集積土壌で無窒素栽培を行っても1作目の収量・品質の低下はなく、2作目でも同等~10%前後減収する程度であり、品質も低下しない(表2)。
  6. 以上のことから、長期連作により養分が集積している土壌では、初夏~初秋期において、無窒素でも、集積した無機態窒素と土壌からの窒素発現によって収量・品質は確保される。
成果の活用面・留意点
  1. 養分集積土壌における施肥指導の参考となる。作土のECと無機態窒素量には、無機態窒素量(kg/10a・作土)=55.486*EC(mS/cm)-2.4059(r2=0.709)の関係が認められ、窒素削減の際の目安とする。
  2. 小ネギの収量とN吸収量との関係から、目標収量(全重)を3~4t/10aまでとする。
  3. 壌土以上の粘質な土壌を対象とし、過度のかん水は行わない。
図表1 221311-1.jpg
図表2 221311-2.jpg
図表3 221311-3.jpg
図表4 221311-4.jpg
カテゴリ 肥料 管理技術 施肥 土壌環境 土壌管理技術 ねぎ

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