後期加温ハウスミカン園におけるミカンネコナカイガラムシのほ場診断時期

タイトル 後期加温ハウスミカン園におけるミカンネコナカイガラムシのほ場診断時期
担当機関 佐賀県上場営農センター
研究期間 2000~2002
研究担当者 善正二郎
陣内宏亮
田久保義和
発行年度 2000
要約 後期加温ハウスミカン園におけるミカンネコナカイガラムシの発生消長は、9月下旬、3月下旬および5月下旬にピークを示し、6~8月に減少することから、年間3世代を経過すると考えられ、的確な防除を行うためのほ場診断に適する時期は、9月下旬および3月下旬である。佐賀県上場営農センター・研究部・畜産・果樹研究室
背景・ねらい 県内のハウスミカン園では、樹勢の低下による収量低下が深刻化しており、その一因としてミカンネコナカイガラムシの寄生が挙げられている。しかし、土壌害虫である本種の発生動向については不明な点が多いことから、的確な防除がなされていない。
そこで,被害が多い後期加温ハウスミカンにおいて本種の発生や齢構成の季節的消長を調査し、効率的な防除を行うためのほ場の診断時期を明らかにする。
成果の内容・特徴
  1. 現地圃場の同一樹(5樹)で約3年間にわたり、ミカンネコナカイガラムシの寄生頭数と齢構成をツルグレン法で調査した。
  2. 多発期間(1998年9月~1999年8月)における本種の寄生頭数は、9月下旬、3月下旬および5月下旬と順次多くなる3つのピークを示し、6月下旬~8月下旬は減少した(図1)。若齢(1齢および2齢)幼虫の割合は、9月下旬、2月下旬および5月下旬に高くなり、寄生頭数のピークとほぼ一致した(図2)。
  3. 少発期間(1999年9月~2000年8月)の発生消長には、明瞭なピークが認められなかった(図1)が、多発期間における発生消長と齢構成から判断して、本種は年間3世代を経過すると考えられる。
  4. 以上のことから、後期加温ハウスミカンにおける本種に対するほ場の診断時期は、9月下旬および3月下旬である。
成果の活用面・留意点
  1. この成果は、ハウスミカンの後期加温(春芽利用型)栽培に適用する。
  2. 水切りの時期に当たる5月下旬は、防除を行えないため、ほ場診断の時期として適さない。
  3. 虫数の調査は、水面浮遊法でも行うことができる。
図表1 221562-1.jpg
図表2 221562-2.jpg
カテゴリ 病害虫 害虫 防除

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