ヨーグルトから分離された抗酸化ペプチド

タイトル ヨーグルトから分離された抗酸化ペプチド
担当機関 熊本県食品加工研究所
研究期間 2000~2001
研究担当者
発行年度 2000
要約 乳酸菌Lactobacillus delbrueckii subsp. bulgaricus IFO13953で発酵させたヨーグルトには抗酸化ペプチドAla-Arg-His-Pro-His-Pro-His-Leu-Ser-Phe-Metが含まれている。熊本県食品加工研究所
背景・ねらい 健康食品として人気を集めているヨーグルト等の乳酸発酵食品には抗酸化活性があるが、その活性本体についての情報は少ない。そこで、乳酸菌Lactobacillus delbrueckii subsp. bulgaricus IFO13953をスターターとして製造したヨーグルトから、抗酸化活性を有するペプチドの分離・同定を行う。
成果の内容・特徴
  1. Lactobacillus delbrueckii subsp. bulgaricus IFO13953で発酵させたヨーグルトの70%エタノール抽出物をゲルろ過クロマトグラフィー(図1)及び逆相クロマトグラフィー(図2)を用いて分画すると、抗酸化活性を有するピークAP1~AP5が分離される。
  2. 抗酸化活性が最も高いAP5は、Ala-Arg-His-Pro-His-Pro-His-Leu-Ser-Phe-Metのアミノ酸配列をもつ分子量1329.5のウンデカペプチドである(図3)。
  3. このアミノ酸配列は、ヨーグルトの原料である脱脂乳に含まれるκ-カゼインの96-106番目のアミノ酸配列と一致する(図3)。本ペプチドは、IFO13953の乳酸発酵によりκ-カゼインから生じたペプチドである。
  4. 図3の配列に基づき合成したウンデカペプチド(10μM)は、合成抗酸化剤であるブチルヒドロキシトルエンBHT(50μM)に匹敵する抗酸化活性を持つ(図4)。
成果の活用面・留意点
  1. 本ペプチドの活性部位およびその体内吸収については、まだ明らかにされていない。
図表1 221647-1.jpg
図表2 221647-2.jpg
図表3 221647-3.jpg
図表4 221647-4.jpg
カテゴリ 加工

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