褐毛和種体細胞クローン雄牛の受精能力

タイトル 褐毛和種体細胞クローン雄牛の受精能力
担当機関 熊本農研セ
研究期間 1999~2004
研究担当者
発行年度 2001
要約 生産した褐毛和種体細胞クローン雄牛の精液を採取し、その性状検査と採取した精液を凍結し、人工授精、体外受精により受精能力を調べたところ、それらは正常である。
キーワード 体細胞クローン牛、精液性状、人工授精、体外受精、受精能力
背景・ねらい 体細胞核移植技術の開発は、家畜の改良・増殖に有用であると期待されている。一方体細胞クローン牛には過大子、流早死産、奇形の発生や繁殖能力等まだまだ不明な所が多い。今回、生産した体細胞クローン雄牛2頭(NT1号、NT2号)の正常性について受精能力を調査した。
成果の内容・特徴
  1. 精液性状においては、NT1号、NT2号の順に1回当たり採取量1~4.5ml、2.5~7ml、精子数5~33億/ml、10~40億/mlであり、PH、活力はいずれも6.4~7.2、30~80+++であり、バラツキはあるものの、この値は正常な範囲内である。(表1)
  2. 人工授精による受胎成績は、NT1号が100%(1/1頭)、NT2号が64.7%(11/17頭)で、これは、通常の人工授精における初回授精と同程度の受胎率である。(表2)
  3. 分娩状況は、NT1号の産子が難産により死産(雄、28kg)で、NT2号の産子が雄2頭、雌6頭がすべて自然分娩により得られている。なお、放牧中の流産が1頭発生した。妊娠期間は平均で、生時体重も褐毛和種の平均生時体重と同程度である。(表3)
  4. 体外受精成績では、NT1号、NT2号、及びドナー細胞提供牛(光重ET号)の順に各々供試卵数537、636、120、体外受精2日目後の分割数407(75.8%)、500(78.6%)、91(75.8%)、胚盤胞発生数191(35.6%)、252(39.6%)、41(34.2%)であり通常の発生とほぼ同程度である。(表4)
  5. 以上のことから、体細胞クローン牛の受精能力は正常である。
成果の活用面・留意点
  1. 生産した産子を用い、産肉能力検査及び繁殖性の調査を行う。
  2. 体細胞クローン牛の正常性のデータの一助とする。
図表1 221717-1.jpg
図表2 221717-2.jpg
図表3 221717-3.jpg
図表4 221717-4.jpg
カテゴリ 繁殖性改善

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