| タイトル | アブラムシ類の2種在来寄生蜂の生物特性とワタアブラムシに対する密度抑制効果 |
|---|---|
| 担当機関 | (独)農業技術研究機構 九州沖縄農業研究センター |
| 研究期間 | 2000~2002 |
| 研究担当者 |
徐 環李 柏尾具俊 |
| 発行年度 | 2002 |
| 要約 | 2種の在来寄生蜂Aphelinus varipesとA. gossypiiのワタアブラムシを寄主とした場合の発育日数、総産卵数、生存日数等の生物パラメータを明らかにした。また、両種は秋期にキュウリのワタアブラムシに対して発生初期から株あたり1-2頭の雌成虫を1週間間隔で3~4回放飼することにより、アブラムシ密度を無放飼区の1/5~1/10に抑制できる。 |
| キーワード | 在来寄生蜂、Aphelinus varipes、Aphelinus gossypii、生物特性 |
| 背景・ねらい | 日本にはアブラムシ類の在来寄生蜂が何種類か報告されているが、天敵としての有効性に関する知見は少ない。一方、海外から生物製剤としてコレマンアブラバチが導入され、実際の利用も始まっているが、在来種と導入種の競争関係も不明であり、今後、在来種が導入種の効果に影響を及ぼす可能性も懸念される。そこで、西日本の野菜ほ場で普通に見られる2種の在来寄生蜂Aphelinus varipesとA. gossypiiについて生物特性や天敵としての有効性を評価するとともに導入種との関係解明のための基礎資料を得る。 |
| 成果の内容・特徴 | 1. Aphelinus varipesはワタアブラムシに寄生性を有する。ワタアブラムシを寄主とした場合の25℃における発育期間は13.5日、1雌当たり平均産卵数は153.8個、平均生存日数は11.8日である(表1)。 2. A.gossypiiのワタアブラムシを寄主とした場合の25℃における発育日数は14.4日、1雌当たり平均産卵数は346.0個、平均生存日数は17.7日である(表1)。 3. 両種ともに成虫はワタアブラムシに対して寄主体液摂取を行い、25~35℃において1雌当たり15~35個体のワタアブラムシを死亡させる(表1)。 4. A.varipesは、A.gossypiiに比べて30、35℃での産卵能力が高く、30℃での幼虫期の死亡率が低く、高温条件での適応能力が高いことが示唆される(データ略)。 5. A.gossypiiは、秋期にキュウリのワタアブラムシに対して発生初期から株あたり1-2頭の雌成虫を1週間間隔で3回放飼することにより、無放飼区の1/6の密度に抑制する(図1)。夏期(6~8月)に放飼した場合の抑制能力は低い(データ省略)。 6. A.varipesは、秋期にキュウリのワタアブラムシに対して発生初期から株あたり1-2頭の雌成虫を1週間間隔の3回の放飼とその後1回の追加放飼により、無放飼区の1/5~1/10の密度に抑制する(図2)。夏期(6~8月)の放飼では、無放飼区の1/3の密度に抑制する(データ略)。 |
| 成果の活用面・留意点 | 1. 野菜類のワタアブラムシの総合防除体系を構築する場合の参考となる。 2. 導入寄生蜂のコレマンアブラバチを利用した条件での在来寄生蜂の影響や役割を明らかにする必要がある。 |
| 図表1 | ![]() |
| 図表2 | ![]() |
| 図表3 | ![]() |
| カテゴリ | 病害虫 きゅうり 防除 わた |
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