サトウキビ酢によるがん細胞の試験管内におけるアポトーシス誘導効果

タイトル サトウキビ酢によるがん細胞の試験管内におけるアポトーシス誘導効果
担当機関 (独)農業・生物系特定産業技術研究機構 九州沖縄農業研究センター
研究期間 2002~2005
研究担当者
発行年度 2003
要約 サトウキビ酢はヒト前骨髄性白血病細胞(HL-60)にアポトーシスを誘導して、がん細胞の増殖を抑制する。吸着クロマトグラフィで100%メタノール溶出画分が強い活性を示す。
キーワード サトウキビ、酢、ヒト前骨髄性白血病細胞(HL-60)、アポトーシス誘導、抗がん作用
背景・ねらい 沖縄・南西諸島の基幹作物であるサトウキビは、収益性が停滞し、作付け面積も年々減少している。それゆえ、サトウキビの新需要促進は、地域経済の活性化の観点からも危急の問題である。サトウキビ酢の機能性の一つとして、がん細胞の増殖抑制効果とそのメカニズムについて明らかにする。
成果の内容・特徴
  1. サトウキビ酢の機能性成分は吸着クロマトグラフィー(アンバーライトXAD2000,5x50cm)により簡易・大量に分画できる(図1)。
  2. サトウキビ酢の吸着カラム100%メタノール溶出画分は、10%FBSを含むRPMI1640培地と共にがん細胞(ヒト前骨髄性白血病細胞(HL-60))に添加して一定時間処理すると、100%画分と全吸着画分はHL-60の増殖を抑制する(図2,図3)。
  3. 100%メタノール溶出画分により誘導されるHL-60の細胞死がアポトーシスであることは、核の断片化とDAPI染色で観察される核の小粒化により明らかである(図4)。サトウキビ酢の成分ががん細胞にアポトーシスを誘導することは、これらの成分にがん細胞を死滅させる作用(抗腫瘍性)が有ることを意味する。
成果の活用面・留意点
  1. がん細胞に対するサトウキビ酢のアポトーシス誘導に関する基礎資料として活用できる。
  2. サトウキビ酢の今後さらなる細胞レベルや動物レベルで行う場合、目的物質を容易・大量に精製することが出来るため、機能性探索に有効利用が期待できる。
  3. サトウキビ酢の100%メタノール溶出画分だけでなく、全吸着画分(0~100%メタノール溶出画分)にもがん細胞増殖抑制作用が認められてため、食品として摂取することで効果が期待できる。但し、今後動物実験および、ヒトを対照にした摂取効果についての調査が必要となる。
図表1 222358-1.jpg
図表2 222358-2.jpg
図表3 222358-3.jpg
図表4 222358-4.jpg
カテゴリ 機能性 機能性成分 さとうきび

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