沖縄県における飼料作物の乾草・サイレージ調製保存中のβ-カロテン含量

タイトル 沖縄県における飼料作物の乾草・サイレージ調製保存中のβ-カロテン含量
担当機関 沖縄県畜産試験場
研究期間 2000~2003
研究担当者
発行年度 2003
要約 飼料作物の生草におけるβーカロテン含量は、生育が進むとβーカロテン濃度の低い茎部の構成割合が高まってくる結果、地上部全体におけるβ-カロテンの濃度が低下する。ロールベールサイレージでは、貯蔵期間が長くなるにともない減少する傾向がみられ、乾草では乾草調製時に急激に減少する。
キーワード 飼料作物、β-カロテン、ロールベールサイレージ、乾草調製
背景・ねらい 沖縄県の肉用牛繁殖生産地域における代謝プロファイルテストで、血中のビタミンA値が低い事例がみられ繁殖率の低下が報告されている。ビタミンAの前駆物質はβ-カロテンであり、その大部分は粗飼料に由来する。そこで沖縄県で主に利用されている飼料作物の生草、サイレージ、乾草におけるβ-カロテン含量の消長について明らかにする。
成果の内容・特徴
  1. ギニアグラス「ナツユタカ」の器官別重量割合は、生育段階が進行するにつれ、葉部の占める割合が低くなり、茎部の構成比率が高くなる(図1)。
  2. 各器官におけるβ-カロテン濃度を比較すると、葉部で高く茎部で低い(表1)。以上のことから生育が進むとβ-カロテン濃度の低い茎部の構成割合が高まってくる結果、地上部全体におけるβ-カロテンの濃度が低下することがわかった。
  3. ロールベールサイレージにおけるβ-カロテン含量は、貯蔵期間の長期化にともない減少する傾向がみられる(図2)。
  4. パンゴラグラスの天日乾燥による乾草調製作業中のβ-カロテン含量は、原料草の311.1mg/DMkgから乾燥102時間で10.8mg/DMkgと急激に減少した(表2)。また乾草ロールベールの貯蔵期間中のβ-カロテン含量は、乾燥102時間の10.8mg/DMkgから貯蔵12週で2.7mg/DMkgと緩慢に減少する(表2)。
成果の活用面・留意点
  1. 沖縄県において自給粗飼料を給与した場合のβ-カロテン摂取量の目安になる。
  2. 予乾調製時に急激にβ-カロテン含量が減少することから、サイレージの給与にあたっては予乾調製と貯蔵期間中のβ-カロテン含量の減少を考慮する必要がある。
図表1 222387-1.jpg
図表2 222387-2.jpg
図表3 222387-3.jpg
図表4 222387-4.jpg
カテゴリ 乾燥 飼料作物 肉牛 繁殖性改善

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