タイトル |
斑入り観賞用パインアップルの新品種候補「パインアップル沖縄16号」 |
担当機関 |
沖縄県農業試験場 |
研究期間 |
1989~2003 |
研究担当者 |
池宮秀和
永冨成紀
高原利雄
出花幸之介
粟國佳史
正田守幸
金城鉄男
比嘉ひろの
大城和久
添盛 浩
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発行年度 |
2003 |
要約 |
パインアップル新品種候補「パインアップル沖縄16号」はパインアップル野生種「アナナス アナナソイデス」にガンマ線を照射して育成した突然変異系統で、緑葉にピンクや黄色の縦縞の斑入りをなし、果実が極小型で観賞用に適する。
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キーワード |
パインアップル、アナナス アナナソイデス、観賞植物、ガンマ線、突然変異
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背景・ねらい |
小型のパインアップル果実が細長い果柄に着生する野生種の「アナナス アナナソイデス」は、切り花や鉢植えとして流通しているが、さらに観賞価値を高めて用途と販路拡大を図ることが求められている。「アナナス アナナソイデス」の優良な特性を活かして、ガンマ線により斑入りや果実形質が変異した観賞価値の高い新品種を育成する。
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成果の内容・特徴 |
- 1989年(平成元年)に生物資源研究所放射線育種場において、パインアップル野生種「アナナス アナナソイデス」にガンマ線を照射後、沖縄県農業試験場名護支場において養成し、1993年(平成5年)に選抜した系統である。
- 2001年(平成13年)から2002年(平成14年)までパインアップル第3回系統適応性検定試験に「パインアップル沖縄16号」として供試し検討した結果、2003年(平成15年)8月の平成15年度常緑果樹系統適応性検定試験成績検討会において新品種候補として適当であるとの結論を得た。
- 「パインアップル沖縄16号」は原品種と同様に加工、生食兼用品種の「N67-10」より吸芽、塊茎芽の発生が多い。また、着果本数(切り花用)も原品種と同様に「N67-10」より多く、果柄も長く、開花後の日持ちも長い。原品種および「N67-10」が緑葉に対し、同系統は緑葉にピンクや黄色の縦縞の斑入りをなし美しい(表1、図1および図2)。
- 同系統の開花時の果皮は鮮やかなピンクであるが、果実の肥大とともに変化し成熟時には白黄となる。成熟した果実は円筒形をなし原品種の約半分の大きさと小さく、糖度も「N67-10」より低い。(表2、図1および図2)。
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成果の活用面・留意点 |
- 温暖な条件下で酸性土壌に適し、花芽誘導処理により切花用および鉢物用観賞パインアップルとして周年出荷が可能である。
- 果実は小さく、糖度が低いため食用には適さないが、室内で長期間新鮮な状態で維持できるので、インテリアプラントとして利用できる。
- 冬場には斑入りの葉色がうすくなり、観賞価値が低下しやすいので、保温対策などを講じる必要がある。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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図表4 |
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カテゴリ |
アナナス
育種
加工
出荷調整
新品種
品種
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