| タイトル |
背白・基白粒の発生程度を利用した水稲の高温耐性検定法の基準品種 |
| 担当機関 |
鹿児島農試 |
| 研究期間 |
2000~2004 |
| 研究担当者 |
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| 発行年度 |
2004 |
| 要約 |
背白・基白粒の発生程度を利用した水稲の高温耐性検定の精度を高めるために,極早生~早生の早,早生の早~中生及び晩生の熟期に分けて基準品種を選定する。
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| キーワード |
水稲、高温耐性、背白、基白、基準品種
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| 背景・ねらい |
近年の登熟期の高温により従来高温下での登熟性に優れるとされたコシヒカリで玄米品質の低下が見られ、全国的に問題となっている。鹿児島農試では、7月中旬頃に出穂させ背白及び基白粒の発生程度を達観で調査することで高温耐性を検定している。これまで、すべての熟期について早生品種の「越路早生」を強、「初星」を弱として評価を行っている。早生の晩以降の品種・系統について、今後更に精度良く評価するために熟期ごとの基準品種選定が必要である。
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| 成果の内容・特徴 |
- 極早生~早生の早の熟期の高温耐性を評価するための基準品種として、「越路早生」、「ふさおとめ」、「なつのたより」を“強”、「ハナエチゼン」を“やや強”、「コシヒカリ」、「あきたこまち」、「むつほまれ」を“中”、「ミネアサヒ」を“やや弱”、「初星」を“弱”とする。(表1)
- 早生の晩~中生の熟期の基準品種として、「金南風」を“強”、「コガネマサリ」を“やや強”、「葵の風」、「日本晴」を“中”、「黄金晴」を“やや弱”、「ヒノヒカリ」、「祭り晴」を“弱”とする。(表2)
- 晩生熟期の基準品種は、「ニシヒカリ」を“やや強”、「レイホウ」、「シンレイ」を“中”、「ミナミヒカリ」、「かりの舞」を“弱”とする。(表3)
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| 成果の活用面・留意点 |
- 選定した基準品種は、背白及び基白粒の発生程度で水稲の高温耐性を評価する検定法に利用できる。
- 熟期については暖地における区分である。
- 背白・基白粒の発生は、出穂後の20日間の平均気温が概ね摂氏28度以上になると品種間差が明確になる。しかし、西南暖地のほ場検定では、8月中旬以降天候が不安定なり、乳白粒などが発生し判定が難しくなるため、梅雨明け後の7月中下旬頃に出穂させるとほ場で安定した検定ができる。
- 晩生熟期に関しては4月下旬~5月中旬の移植によるほ場検定では評価がやや不安定であり、検定精度を高めるため更に早い移植等による検定を検討する必要がある。
- 更にデータの蓄積を行い、基準品種の変更、追加を行う。
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| 図表1 |
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| 図表2 |
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| 図表3 |
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| 図表4 |
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| カテゴリ |
高温耐性
水稲
品種
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