黄緑色ブドウ「ハニービーナス」の無核果粒肥大技術

タイトル 黄緑色ブドウ「ハニービーナス」の無核果粒肥大技術
担当機関 宮崎県総合農業試験場
研究期間 2004~2007
研究担当者
発行年度 2008
要約 南九州における短梢せん定栽培の「ハニービーナス」の無核処理において、満開時及び満開14日後に使用するジベレリン25ppm処理液にホルクロルフェニュロン5ppmを2回とも加用することにより、果房重、果粒肥大が優れ、緑色も保持され、房型も良好となる。
キーワード ブドウ、ハニービーナス、無核栽培、果粒肥大
背景・ねらい
    宮崎県では、黄緑色ブドウ「ハニービーナス」は主に短梢せん定栽培をされており、房重500g以上の無核栽培を目指している。しかし満開時と満開10~15日後の2回、ジベレリンのみの処理液を用いた一般的な巨峰系四倍体品種の無核化及び果粒肥大促進処理を行うと、果粒肥大が劣り、房のボリューム感に欠ける。そのため、一文字短梢せん定による無核栽培において果粒肥大を良くし、ボリュームのある果房を生産する無核処理方法について検討する。
成果の内容・特徴
  1. 満開時及び満開14日後にジベレリン処理を行い、使用するジベレリン25ppm処理液に、ホルクロルフェニュロン(以下FLと表す)5ppmを2回とも加えることで、1回目処理のみにFL5ppmを加えた処理に比べて、一粒重が1.4g大きくなり、房重も72g大きくなる(表1)。
  2. FL2回使用で果粒が大きくなるため、密着果房が増加し、房型が良好になる(図1、図2)。
  3. 果皮色は、FL2回使用でやや緑色が濃くなる(表1、図2)。
  4. 糖度及び酸含量は、FLの使用回数による差はない(表1)。
  5. 食味については、収穫初期は青臭みの少ないFL1回使用の方が優れ、収穫盛期には変わらず、収穫後期は果肉がしっかりしたFL2回使用が優れる(データ無)。
成果の活用面・留意点
  1. 無核率を高めるため、満開14日前(おおよそ展葉枚数9枚時)にストレプトマイシン液剤1000倍(200ppm)を薬剤が乾きにくい夕方に花穂に散布する。
  2. 満開時に1回使用した場合に比べ、緑色が維持されるため販売しやすい。また、収穫始めが5日程度遅れるが、宮崎県では盆前の出荷が可能である(データ省略)
図表1 223615-1.jpg
図表2 223615-2.jpg
図表3 223615-3.jpg
図表4 223615-4.jpg
カテゴリ 出荷調整 品種 ぶどう 薬剤 良食味

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