タイトル |
大豆用調湿乾燥機 |
担当機関 |
北陸農業試験場 |
研究期間 |
1995~1995 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1995 |
要約 |
循環型乾燥機に調湿装置を付加するとともに、排気の循環利用を特徴とした大豆用調湿乾燥機を開発した。この乾燥機により、高水分大豆を裂皮粒等の被害粒を発生させずに高い乾燥速度で乾燥できる。
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背景・ねらい |
北陸地域は大豆収穫時期の天候が安定しないため、高水分状態で大豆のコンバイン収穫が行われることが多く、高水分大豆を品質を低下させず速く乾燥する技術の確立が望まれている。そこで基礎試験でその効果が認められた調湿装置を循環型乾燥機の吸気口に装備した、大豆用調湿乾燥機を開発する。
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成果の内容・特徴 |
- 大豆用調湿乾燥機は、循環型乾燥機の吸気口に調湿装置を新たに装備しているため、湿度制御が可能である。また、排気熱と排気湿度を積極的に利用するため、排気口と吸気口をダクトでつないでいる。さらに、昇降機の回転速度を米麦用の約40%に設定し、穀粒循環中の裂傷の発生を抑えている(図1、表1)。
- 乾燥の際には、乾燥速度を維持するとともに、消費電力を抑え乾燥機内の結露を防止するために、送風湿度を徐々に低下させる。また、裂傷粒の発生を防止するため、米麦のように大豆粒を連続循環させないで間欠的に循環させる(表2)。
- 本乾燥機を用いて18%以上の高水分大豆を約180kg乾燥した結果、被害粒の発生はほとんどなく品質を低下させないで乾燥することができる。また、乾燥速度は0.42%/hで高能率である。さらに、加湿器の運転により消費電力は若干増加するが、排気-吸気循環により灯油消費量が約50%に減少し、運転コストは通常の循環型乾燥機と比較して増加しない(表2、図2)。
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成果の活用面・留意点 |
- 水分20%程度までのコンバイン収穫された大豆の乾燥に利用できる。
- 乾燥槽内の結露防止のため、断熱に留意する。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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図表4 |
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カテゴリ |
乾燥
コスト
大豆
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