| タイトル | レーザー光利用による耕盤及び田面均平工法の評価 |
|---|---|
| 担当機関 | 農業研究センター |
| 研究期間 | 1996~1997 |
| 研究担当者 | |
| 発行年度 | 1996 |
| 要約 | ゴムクローラトラクターとレーザープラウ、レベラー等を組み合わせた新たな均平工法であり、均平精度は区画の大小に関わらず±2cm以内の施工が可能である。均平作業時間はブレード幅5mの場合、作業前の田面高低差10cm以内では10a当たり32分であった。 |
| 背景・ねらい | 水田圃場の均平化は、適正な水管理及び作物の生育管理を行う上で重要である。しかし、圃場整備事業等で均平化された圃場も年月を経ると不陸が発生し、農家が行う代かきやトラクターによる運土作業を営農用の農業機械のみで行うことは困難である。特に、省力的な栽培方法として注目されている直播栽培に必要な均平度を確保するのは容易でない。さらに、農家段階でも畦抜き等による区画の統合を行う動きもみられ、比較的段差の少ない圃場における新たな均平法が求められている。そこで、平成7年度に民間で開発されたレーザーレベラーを用いて均平作業を実施し、均平精度の評価並びに標準的な作業時間の測定を行い、営農現場への普及の可能性を検討した。 |
| 成果の内容・特徴 | (1)使用機械は、ゴムクローラトラクタ(125ps)、レーザーレベラー(ブレード幅4m,5m)、レーザープラウ(耕起幅2.1m,2.4m)、全自動レーザーレベルコントロールユニット、ローティティングレーザー(作業範囲:半径200m、仕上げ精度±15mm)、マシンコントロール用レベルセンサー(検出範囲200m、検出方向360°)(写真1)である。 (2)作業時間 標準的な作業時間を全国各地で行われた試験施工結果をもとに整理した。土壌条件や区画形状の詳細な歩掛作成には到っていないが、作業前の田面高低差別に作業時間の目安を作成した(表1,表2) (3)圃場の大区画化と均平精度 図1は4筆(1.53ha)を一筆の大区画圃場として施工したものであり、最大段差は19cmであった。10アール当たりの作業時間はプラウが5分30秒(旋回を除く平均速度は5.2km/hr)、レベラーが29分15秒(平均速度は7.7km/hr、10アール当たり走行距離は4,194m)であった。なお、整備後の標準偏差は1.1cmであった。 (4)大区画圃場の営農均平 茨城県新利根川町の2筆の大区画圃場で均平作業を実施した。両圃場とも連続15年間畑利用されてきており、前作は大豆であった。均平精度はA圃場(1.8ha:100m×180m)が標準偏差で整備前の2.8cmが1.2cm、B圃場(2.2ha:100m×220m)が4.6cmが1.8cmを示した(図2)。 |
| 成果の活用面・留意点 | ア.本均平方法は、全国で試験施工が実施されており、均平度は概ね±2cmの範囲となっている。 イ.乾田直播圃場並びに干拓地等軟弱地盤地の営農均平に適している。 ウ.個別農家が所有するには高額(一式1,600万円)であるから、農業公社や土地改良区、営農集団、大規模経営体等が所有し、中小農家等の水田については、これらが受託施工することが望まれる。 エ.作業歩掛(条件別作業時間)の確立が望まれる。 オ.圃場整備事業経費の低コスト化に貢献できる。 |
| 図表1 | ![]() |
| 図表2 | ![]() |
| 図表3 | ![]() |
| 図表4 | ![]() |
| 図表5 | ![]() |
| カテゴリ | 乾田直播 直播栽培 水田 大規模経営 大豆 低コスト 水管理 |
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