タイトル |
全国共同利用堆肥化施設の運営状況に関する情報のデータベース化 |
担当機関 |
農業研究センター |
研究期間 |
1998~1999 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1998 |
要約 |
農産園芸局農産課が平成7年度に実施した堆きゅう肥生産施設の運営状況に関する全国アンケート調査の原票をデータベース化して、使用原料、生産施設、生産上の問題点、堆肥販売等に関する情報を解析した。
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背景・ねらい |
国民的な環境問題への高まりの中で、家畜ふんを中心とする未利用有機質資源の堆肥化、リサイクル利用が必要である。堆肥の生産・利用促進を目的に、全国の堆肥生産現場における堆肥生産上の問題点を使用原料、生産方法、販売状況等の点から整理、解析した。
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成果の内容・特徴 |
- 農産園芸局農産課が平成7年度に全国共同利用堆肥化施設を対象に実施したアンケート調査の原票をデータベース化し、施設における生産方法、堆肥販売関連等を解析した。
- 主原料を牛ふん、豚ふん、鶏ふん、農産廃棄物、バーク等に分類し、単独及び組み合わせて使用する施設数の割合を調べたところ、牛ふんが約50%と最大で、次いで豚ふん、鶏ふんの順で家畜ふん単独が全体の約70%である。次に多いのがモミガラを主とする農産廃棄物である。生ゴミと食品産業廃棄物の単独使用は各0.3、0.04%である(表1)。
- 家畜ふんと副資材の関係では、牛ふんではオガクズ使用が多く、豚ふんでオガクズとモミガラの使用が同程度で、鶏ふんではモミガラの使用割合が高い。副資材を使用しない割合は鶏ふん、豚ふん、牛ふんの順で鶏ふんが最大である(表2)。
- 主原料と発酵促進材の関係では、発酵促進材を使用しないか、不明の施設は全体で約80%である。微生物資材の使用割合はバーク、農産廃棄物で約30%と高く、家畜ふんでは豚ふん、鶏ふん、牛ふんの順で10%前後である。無機資材その他の資材を利用する割合もバーク、農産廃棄物は約1/3で、家畜ふんの5~9%に比較して高い(表2)。
- 主原料と生産施設の関係では、牛ふん堆肥は主に堆肥舎(屋根無し)で生産され、豚ふん堆肥は堆肥舎(屋根付き)の他にロータリー式と密閉式も多く、鶏ふん堆肥はロータリー式と密閉式が多い。農産廃棄物とバーク堆肥は約95%が堆肥舎か堆肥盤で行われている。スクープ式は主に豚ふん、鶏ふんの堆肥化に用いられる(表2)。
- 主原料と製品販売価格では、袋詰め販売施設で牛ふんが最も低く次いで豚ふん、鶏ふん、バークの順に高い。全施設では、牛ふん、豚ふん、バーク、鶏ふんの順に高い(表3)。
- 堆肥製品の流通範囲では、牛ふんは自家消費と管区内出荷が、豚ふんは管区内と他市町村出荷がいずれも約80%である。鶏ふんは他市町村出荷の他、他県出荷割合が大きい。バークは管区内と他市町村出荷がほとんどである(表3)。
- 堆肥生産上の問題点では、一時期の需要集中問題はほぼ全ての種類の製品に共通する。バークは入手原料不足問題が大きく、牛ふんは堆肥品質問題、豚ふん、鶏ふんは悪臭問題が大きい特徴がある(表3)。
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成果の活用面・留意点 |
- 堆肥化施設におけるシステムの新規導入や既存システム改善の基礎資料となる。
- 紙数の制限から施設の経営収支等、記載できなかったデータがある。求めたい情報についてプロジェクト研究第6チームに連絡されれば公表に支障のない範囲で提供する。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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カテゴリ |
経営管理
出荷調整
データベース
鶏
豚
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