タイトル | 光ルミネッセンス(PSL)による食品照射履歴検知技術の実用化 |
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担当機関 | (独)農業・食品産業技術総合研究機構 食品総合研究所 |
研究期間 | 2006~2010 |
研究担当者 |
ハギ原昌司 等々力節子 鍋谷浩志 |
発行年度 | 2006 |
要約 | 香辛料等の食品の放射線照射履歴を迅速検知する光ルミネッセンス(PSL)計測装置と判定法を開発した。本判定法では食品ごとの判定基準発光量の設定の必要はなく、照射後2年経過した試料の判別も可能である。 |
キーワード | 光ルミネッセンス(PSL)、熱ルミネッセンス(TL)、食品照射、香辛料 |
背景・ねらい | 一部の食品への放射線照射は有効な殺菌、殺虫、発芽抑制の技術として国際的に認知され利用されており、検知に関する研究もなされている。一方、日本ではバレイショの発芽抑制を目的とした150Gy以下のγ線照射以外は認められておらず、検知のための公定法もない。CEN規格(欧州標準化委員会)には、10種類の食品照射検知法があり(2007.01現在)、香辛料などの照射検知法として、熱ルミネッセンス(TL;Thermoluminescence)法や光ルミネッセンス(PSL;Photostimulated luminescence )法などの発光計測法がある。TL法は高精度であるが、判別までの一連の操作には約3日を要する。既存PSL法(EN13751)は数分以内で照射履歴を判別できるが、判別基準となる積算発光量を事前に設定する必要があり、より客観的な判別方法が必要とされていた。 本研究では輸入食品の履歴検証や消費者への信頼できる情報提供の観点から、迅速な照射食品の検知技術として新たにPSL計測装置を開発し、基準発光量を必要としない客観的な判別方法を見出した。 |
成果の内容・特徴 |
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成果の活用面・留意点 |
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図表1 | ![]() |
図表2 | ![]() |
カテゴリ | 乾燥 ばれいしょ ピーマン |