飼料用トウモロコシに発生するモザイク病の伝染源

タイトル 飼料用トウモロコシに発生するモザイク病の伝染源
担当機関 山口県農業試験場
研究期間 1995~1995
研究担当者
発行年度 1995
要約 トウモロコシモザイク病のウイルスと、メヒシバなど多年生イネ科植物の持つウイルスは、血清学的にも、またRNAレベルの研究からも同一のものがあり、圃場周辺に生育するイネ科植物が伝染源であることを証明した。
背景・ねらい 西南暖地の飼料用トウモロコシにはサトウキビモザイクウイルスの血清型Bによるモザイク病が発生している。本病の伝染源は圃場周辺に生育するイネ科植物であろうと推定されている。そこで、トウモロコシ圃場の周辺に生育するイネ科植物のうちモザイク症状を示すものについてウイルスを分離し、血清学的及びRNAレベルでの比較研究を行って、両者の関係を明らかにする。
成果の内容・特徴
  1. 飼料用トウモロコシ圃場周辺に生育するイネ科植物のメヒシバ、ダリスグラス、ベージーグラス、セタリア、チカラシバからサトウキビモザイクウイルス(SCMV)を分離し(表1)。これらのSCMVは血清学的にトウモロコシから分離したSCMVと 近縁であった(表1、図1)。
  2. トウモロコシとイネ科植物のSCMVをRT-PCR法によって比較したところ、これらのSCMVはB系統に対するプライマ-(花田ら作成したもの)を用いた場合のみPCR産物が得られた。また、得られたPCR産物を酵素処理した結果、これらSCMVは同様のバンドを示した(図2)。
  3. 以上の結果から、トウモロコシのSCMVとこれらイネ科植物のSCMVはRNAレベルからも同じであり、トウモロコシに発生するモザイク病は周辺のイネ科植物に感染しているSCMVに由来する(伝染源となる)と考えられる。
成果の活用面・留意点
  1. ウモロコシのモザイク病の防除やイネ科植物のSCMVによるウイルス病の生態解明に活用できる。
  2. 作成した抗血清は分譲可能。
図表1 224737-1.jpg
図表2 224737-2.jpg
図表3 224737-3.jpg
カテゴリ 病害虫 さとうきび 飼料用作物 とうもろこし 防除 モザイク症

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