夜間給餌による分娩時刻の制御と分娩周辺時の膣温の変化

タイトル 夜間給餌による分娩時刻の制御と分娩周辺時の膣温の変化
担当機関 草地試験場
研究期間 1993~1996
研究担当者 青木真理
木村康二
鈴木 修
発行年度 1996
要約 分娩前肉用牛の腟温を連続測定したところ分娩約24時間前から腟温が急激に降下し、昼分娩牛は夜分娩牛に比べ夜間の腟温が高く保たれることが明らかになった。粗飼料多給の夜間給餌により、夜間の腟温が高く維持でき、76.5%の牛が昼に分娩した。
背景・ねらい  夜間給餌は分娩時刻を昼に偏らせる傾向があることが報告され、安全で簡単な分娩制御方法として注目されているが、その機構はまだ解明されていない。そこで、分娩前の交雑種(黒毛和種×ホルスタイン種)雌牛の腟温を連続的に測定することによって、昼分娩(7:00~19:00)牛と夜分娩(19:00~7:00)牛の膣温変化の違いを明らかにし、夜間給餌(1日1回18:00)における、昼分娩のための基礎的知見を得た。
成果の内容・特徴
  1. 妊娠牛(延60頭)の腟内に熱電対センサーを挿入・固定し、5分毎の平均腟温をデーターロガに記録させた。データーロガを用いて1週間以上の長期連続腟温測定が可能であった。同時にビデオ録画および観察により、分娩時刻を確認した。
  2. 給餌方法に関わらず、全牛で分娩約24時間前から腟温が平均0.5℃降下した(図1)。
  3. 隣接した房で分娩予定3~2週前から1日2回(11頭)と夜間(10頭)に給与(TDN中粗飼料が約 50%)した結果、給餌時刻以外で腟温が上昇する個体がみられ、夜間給餌でも昼分娩に偏 ることはなかった。昼分娩牛ではいずれも夜分娩牛に比べ夜間の腟温が高く保たれる傾 向がみられた(図2)。
  4. 粗飼料の割合を増加(TDN中70%)し、分娩4~3週前から夜間給餌だけを行った試験では、給餌時刻以外で腟温が上昇する個体はみられず、夜間の腟温を高く維持することができ、供試牛17頭中13頭(76.5%)が昼に分娩した。また、1日2回給餌期間中では朝の給餌(8:30)から深夜まで腟温が比較的高く、早朝(0:00~6:00)に低下する傾向があったが、夜間給餌に切り換えた直後から腟温が夜間に高く保たれ、昼間に低くなる日内変動に転換する傾向がみられた(図3)。
成果の活用面・留意点
  1. 夜間給餌による分娩時刻の制御を行うにあたり、基礎資料として活用できる。
  2. センサーは腟壁に常に接するよう外陰部に固定し、断線していないか定期的に確認する必要がある。
図表1 224819-1.jpg
図表2 224819-2.jpg
図表3 224819-3.jpg
カテゴリ 肉牛

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