タイトル | 葉面バクテリアが生産する抗微生物活性物質の化学構造の解明 |
---|---|
担当機関 | 生物環境安全部 |
研究期間 | 2000~2002 |
研究担当者 |
吉田重信 荒谷博 杉江元 藤井義晴 平舘俊太郎 |
発行年度 | 2002 |
要約 | 葉面バクテリア Bacillus amyloliquefaciensは,抗微生物活性物質を分泌することにより他の葉面微生物の生育を抑制している。この抗微生物活性物質中には,7種類の環状ペプチド化合物が含まれており,そのうち一種類は新規物質Iturin A-8である。 |
背景・ねらい | 生物の相互作用には,植物,微生物,昆虫など複数の生物種間を越えて発現するものがある。このような作用は,ある種の化学物質が原因となって複雑な連鎖系で構成されることがあり,その作用機作を解明するための基礎的な研究が進められている。植物の葉面に常在する微生物相には,抗微生物活性物質を生産・分泌して他の微生物を抑制するものがおり,クワの葉面に生息するバクテリアB. amyloliquefaciens株は,このような作用によってクワ炭疽病などの発症を抑え,クワの生育に好影響をもたらすことが知られている(Yoshida et al., 2001)。しかし,原因となる抗微生物活性物質の化学構造が特定されていないために,その作用機作が解明されていない。そこで,B. amyloliquefaciens株が生産する抗微生物活性物質を単離し,その化学構造を特定する。 |
成果の内容・特徴 |
|
成果の活用面・留意点 |
|
図表1 | ![]() |
カテゴリ | 炭疽病 |