係留方式の違いが家畜の起立・横臥動作に及ぼす影響

タイトル 係留方式の違いが家畜の起立・横臥動作に及ぼす影響
担当機関 畜産試験場
研究期間 1995~1995
研究担当者
発行年度 1995
要約 繋ぎ飼い牛舎で用いられているスタンチョン、上下支持2点タイ、コンフォート、ません棒の4種類の係留装置について、牛がストール内で起立・横臥する際の動作・行動解析を行った。起立・横臥動作時のき甲が最も前方に移動した位置(最前き甲位置)は、コンフォートが最も前方であった。起立・横臥時に係留装置支持枠にかかる最大加力は、スタンチョンが最も大きく、コンフォーとが小さかった。
背景・ねらい 繋ぎ飼い牛舎においては牛は常に係留されており、係留装置の違いにより前後・左右方向の移動量が規制される。このため、制限のない自由な条件での牛の起立・横臥動作に比較して、前方方向の移動が制限され、膝関節や股関節に大きな荷重が加わり、関節疾患の大きな原因になっている。そこで、係留方式の違いによる拘束条件の違いがストール内での牛の起立・横臥動作に及ぼす影響を明らかにした。
成果の内容・特徴
    実験畜舎内に係留ストール1基(幅 150cm×長さ 200cm)を設け、ホルスタイン種乳牛1頭(体重 773kg、体長 178cm、体高 145cm、腰角幅 63cm)を供試して、係留拘束条件(図1)を1日毎に変更してストール内の起立横臥動作をタイムラピスビデオで24時間記録した。
  1.  起立・横臥動作時における牛のき甲移動位置は、コンフォートが最も前方まで移動した。上下支持2点タイ、スタンチョンは前方の移動が少なかった。ません棒では起立動
    作時のき甲位置が横動作時より前方になり、他の係留方式に比較してその差が大きかった(図2)。
  2.  係留装置支持枠にかかる起立・横臥時の最大加力は、スタンチョンが最も大きく、ついで上下支持2点タイ、ません棒、コンフォートの順に小さかった(図3)。ません棒は横臥動作時より起立横臥動作時に大きな加力が現れ、その差が顕著であった。
  3.  ません棒における起立・横臥動作時の牛のき甲の移動位置は、ません棒の高さに大きく影響された。ません棒の高さが 120cm時にき甲位置が最も前方に移動し、ません棒の高さが低くなるにしたがい移動が小さくなった(図4)。また、係留装置支持枠にかかる加力は、ません棒の高さが 120cm時が最も小さかった。
成果の活用面・留意点
  1.  係留方式の違いによる家畜の動作行動解析データは、ストール設計の資料として参考になる。
  2.  供試牛以外のデータについても蓄積する必要がある。
図表1 225975-1.jpg
図表2 225975-2.jpg
図表3 225975-3.jpg
図表4 225975-4.jpg
カテゴリ 乳牛

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