| タイトル | ブタには優性阻害型(dominant-negative form)のJAK2RNAが各組織に存在する |
|---|---|
| 担当機関 | 畜産試験場 |
| 研究期間 | 1998~1998 |
| 研究担当者 |
粟田 崇 伊藤嘉保 小林栄治 美川 智 峰澤 満 和田康彦 |
| 発行年度 | 1998 |
| 要約 | 成長ホルモン,プロラクチン及び一部のサイトカインは,標的細胞で細胞内情報伝達分子であるJAK2を活性化する。ブタではヒト・マウスには知られていない異型のJAK2RNAが各組織に存在している。 |
| 背景・ねらい | 家畜において重要なホルモンである成長ホルモン・プロラクチンは,標的細胞膜上に存在する受容体に結合し,一部のサイトカインと同様に,受容体に共存する細胞内情報伝達分子であるJAK2を活性化し,各ホルモン/サイトカインに応じて遺伝子発現を調節することがヒト・マウスで知られている。しかしながら,家畜においてはJAK2遺伝子そのものも分離されておらず,家畜における細胞内情報伝達系の詳細は不明である。そこで,まずブタにおいてJAK2遺伝子を分離し,その遺伝子構造を明らかにする。 |
| 成果の内容・特徴 | 1. ヒト・マウスと同様の構造を有するブタのJAK2遺伝子を単離し,DNAバンクに登録した(Accession No.AB006011)。RT-PCRにより,この正常型のJAK2遺伝子はブタの各組織に存在していた。 2. 図3)。マウスでは,キナーゼ領域のみを完全に欠くように人為的に作成された人工変異JAK2は,理論的に予想される通りにdominant-negativeな作用を持つ。今回分離されたブタ変異JAK2の一つは,これより32残基長いものの,キナーゼ領域を完全に欠いており,dominant-negativeな活性を持つと考えられる。 3. dominant-negative型のJAK2分子がブタと同様にヒト・マウスで存在するかをRT-PCR法により検出した。ブタにおいては4系統6個体の27サンプルすべてにおいてシグナルが確認されたが,ヒト13組織22サンプル(脳,心臓,肝臓,腎臓,肺,胃,小腸,脾臓,末梢白血球,精巣,胎盤,骨格筋,平滑筋),マウス15組織・細胞28サンプル(脳,心臓,肝臓,腎臓,肺,胃,小腸,脾臓,胸腺,精巣,骨格筋,平滑筋,皮膚,Ba/F3細胞,DA-3細胞)に対するRT-PCRでは全くシグナルが確認されず,ヒト・マウスではブタと異なり優性阻害型のJAK2は存在しないと考えられる。従って,ヒト・マウスとブタではJAK2情報伝達系が相違する可能性がある。 |
| 成果の活用面・留意点 | 1. ブタにおいてはヒト等と異なり,阻害型のJAK2が存在するため,ブタにおいてホルモンの効果が減じていないかを検討する必要がある。 |
| 図表1 | ![]() |
| 図表2 | ![]() |
| 図表3 | ![]() |
| 図表4 | ![]() |
| 図表5 | ![]() |
| カテゴリ | 豚 |
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