タイトル | ホーネットシルクの精製と成型法 |
---|---|
担当機関 | (独)農業生物資源研究所 |
研究期間 | 2003~2006 |
研究担当者 |
亀田恒徳 宮澤光博 |
発行年度 | 2004 |
要約 | スズメバチの巣の内部に存在する繭(ホーネットシルク)を昆虫由来新素材候補として検討するため、繭タンパク質を抽出精製し、粉末状の精製ホーネットシルクを得た。さらにこの粉末状の精製ホーネットシルクがハロゲン化有機溶媒に可溶であることを見出し、フィルム、スポンジ、繊維などの形状に成型する方法を確立した。 |
キーワード | ホーネットシルク、昆虫新素材、精製法の確立、成型法の確立 |
背景・ねらい | スズメバチ類は、幼虫から蛹になる過程でタンパク質の糸を吐いて繭(ホーネットシルク)を作るが、このホーネットシルクを有用生体素材として利用しようとする試みは未だなかった。本研究では、ホーネットシルクの昆虫生体高分子由来の新素材としての有用性を検討するため、キイロスズメバチの巣からホーネットシルクを抽出・精製し、素材として利用できる形状に成型する方法の確立を試みた。 |
成果の内容・特徴 |
図1 図2 図3 |
成果の活用面・留意点 | ホーネットシルクはアミノ酸組成、高次構造などにおいて、カイコ絹フィブロインやセリシンおよびスパイダーシルクとは異なる可能性があり、新たな機能も有していると推察される。今後は、生体医療用向け素材としての利用を見据えた細胞との親和性試験、熱や光に対する電気応答性などホーネットシルク特有の機能性について調査する。 |
図表1 | ![]() |
図表2 | ![]() |
図表3 | ![]() |
カテゴリ | カイコ 加工 機能性 |