黒毛和種はホルスタイン種よりも皮下脂肪のレプチン発現が高い

タイトル 黒毛和種はホルスタイン種よりも皮下脂肪のレプチン発現が高い
担当機関 (独)農業技術研究機構 畜産草地研究所
研究期間 2001~2003
研究担当者 阿部啓之(生物研)
寺田隆慶
東山由美
甫立京子
林征幸
発行年度 2002
要約 血中レプチン濃度および皮下脂肪組織中レプチンmRNA発現は、黒毛和種の方がホルスタイン種よりも高い。さらに、血中レプチン濃度と皮下脂肪におけるレプチンmRNA発現量には正の相関がある。
キーワード 家畜生理・栄養、肉用牛、レプチン、品種、脂肪蓄積
背景・ねらい
レプチンは脂肪組織より分泌され、脂肪の蓄積に伴い血中濃度の上昇するホルモンであり、視床下部に作用して中枢性に食欲を抑制する。そこで、黒毛和種における血中レプチン濃度および脂肪組織中のレプチンmRNA発現量を調べ、成長速度や枝肉成績が異なるホルスタイン種と比較し、レプチンと脂肪蓄積能との関連について検討する。
成果の内容・特徴
1.
と体における内臓脂肪割合および枝肉における脂肪割合は、黒毛和種とホルスタイン種との間に差は認められないが、皮下脂肪厚は黒毛和種の方が厚く、胸最長筋中粗脂肪含量も著しく多い(表1)。
2.
肥育期間を通して、血中レプチン濃度は黒毛和種の方がホルスタイン種よりも高い(図1)。また、脂肪組織中のレプチンmRNA発現は、皮下脂肪組織において、黒毛和種の方がホルスタイン種よりも有意に高い(図2)。これらは正の関係にあり、黒毛和種とホルスタイン種で同一の回帰直線を描く(図3)。
3.
黒毛和種のレプチン濃度がホルスタイン種と比較して高いのは、黒毛和種において皮下脂肪量が多く、さらに皮下脂肪のレプチンmRNA発現が高いことが原因の一部であると考えられる。
成果の活用面・留意点
1.
肉用牛における脂肪蓄積の研究に活用できる。
図表1 226813-1.gif
図表2 226813-2.gif
図表3 226813-3.gif
図表4 226813-4.gif
カテゴリ 肉牛 品種

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