行絡かさ高生糸の操製技術

タイトル 行絡かさ高生糸の操製技術
担当機関 蚕糸・昆虫農業技術研究所
研究期間 1993~1993
研究担当者
発行年度 1993
要約 繭糸を平行に引き揃えた従来の生糸の概念から離れ、生糸を交絡させることで膨らみとかさ高性に富んだ交絡生糸の繰製技術について検討した結果、固定接緒方式、浮繰・よこ挽繰糸、仮撚方式等を採用した交絡生糸繰製装置および繰製技術を開発した。
背景・ねらい 生糸・絹需要の拡大を図る一方策として、従来生糸の形質と異なる
新形質生糸の開発が挙げられる。そこで、従来から特徴ある生糸と
して注目されている牛首玉糸や赤城糸の繰製技術を発展させ、繭糸
を分離・交絡させることにより膨らみとかさ高性に富んだ交絡生糸
の繰製装置並びに繰製技術の開発を行う。さらに、開発した本交絡
生糸が含気性や防しわ性に富んだ風合いをもつ織物用素材としての
特性を発揮できるか否かについて検討する。
成果の内容・特徴
  1. ケンネルを省き従来より単純な糸みちとした。ここで、ケンネルの
    代わりに仮撚装置を採用したが、生糸の扁平や無抱合等の問題は生
    じなかった。ただし、箒接緒を円滑に行う上から仮撚装置の回転速
    度を高速にする必要がある。
  2. 簡単な糸みちにしたことと高温繰糸方式としたことにより、繭糸の
    繭層からの解離抵抗が極めて小さくなり。繰糸張糸の大幅な低減が
    できた。このことにより、生糸に柔軟性およびかさ高性を付与する
    ことができた。
  3. 従来、繰糸不能とされている解じょ不良繭を原料として本糸を繰製
    することが可能である。
成果の活用面・留意点 製織試験および着用試験の結果、交絡生糸による織物はかさ高性に
富み、また防しわ性に優れていることが認められ、交絡生糸が絹新
素材として洋装分野で広く展開されることが期待できる。
図表1 227247-1.gif
図表2 227247-2.gif
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