温暖地・密植向け桑系統 本83-67・本83-72および本83-73の選抜

タイトル 温暖地・密植向け桑系統 本83-67・本83-72および本83-73の選抜
担当機関 蚕糸・昆虫農業技術研究所
研究期間 1993~2001
研究担当者
発行年度 1993
要約 桑品種「ときゆたか」に「はやてさかり」を交雑し、温暖地・密植向き桑系統本83-67、本83-72および83-73を育成した。いずれも、収量は「しんいちのせ」程度であり、枝条伸長はやや劣るが、枝条数は多い。前2者は中間伐採後の再発芽がやや劣るが、本83-73は再発芽に優れ、夏秋専用桑園に適するものと考えられる。
背景・ねらい 近年、桑栽培においは、桑園管理・桑収穫の省力化および収穫回数
の増加を図ることが求められている。また、桑品種においては、多
収、高飼料価値、病虫害抵抗性といった一般に求められている特性
と併せ、枝条が直立性で、枝条数が比較的多くて細く、再発芽が良
好で、晩秋蚕期の葉の硬化が遅いといったような特性を備えている
必要がある。そこで、これら諸特性を備えた品種を育成する目的で
昭和58年に、萎縮病に抵抗性ではあるが、再発芽に劣る「ときゆ
たか(桑農林6号)」に、枝条数が比較的多くて、再発芽が良い「
はやてさかり(桑農林7号)」を交雑し、実生を養成した。昭和59
~62年に個体選抜、平成元年~5年に系統選抜を実施し、有望系統
として本83~67、本83-72および本83-73を選出した。
成果の内容・特徴
  1. 本83-67は、春の発芽は「しんいちのせ」よりやや遅いが、発育
    は良好である。枝条伸長はやや劣るが、樹姿は直立性で、枝条数は
    やや多い。条径は「しんいちのせ」程度であるが、節間は短い。中
    間伐採後の再発芽はやや劣る。挿木発根性は良好である。収量は、
    「しんいちのせ」程度である。挿木発根性は「しんいちのせ」程度
    である。
  2. 本83-72は、春の発芽・発育は「しんいちのせ」に比較して大差
    がない。枝条伸長はやや劣るが、樹姿は直立性で、枝条数は多い。
    条径は「しんいちのせ」程度であるが、節間はやや短い。中間伐採
    後の再発芽はやや劣る。収量は「しんいちのせ」程度である。挿木
    発根性は「しんいちのせ」に劣る。
  3. 本83-73は、春の発芽は「しんいちのせ」よりやや遅く、発育も
    やや劣る。枝条伸長は「しんいちのせ」よりやや劣るが、枝条数は
    多い。条径は「しんいちのせ」より細く、節間も短い。中間伐採後
    の再発芽は良好である。収量は「しんいちのせ」程度である。挿木
    発根性は良い。
成果の活用面・留意点 本83-67は山梨・岐阜、本83-72は、群馬・山梨、本83-73は、
福島・群馬における桑適応性検定密植試験にそれぞれ供試の予定で
ある。
図表1 227256-1.gif
カテゴリ 病害虫 萎縮病 桑 省力化 抵抗性 品種

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