| タイトル |
桑に炭そ病を起こす新たな病原菌 |
| 担当機関 |
蚕糸・昆虫農業技術研究所 |
| 研究期間 |
1994~1997 |
| 研究担当者 |
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| 発行年度 |
1994 |
| 要約 |
桑の葉脈に沿って黄化または褐変を起こす新たな病害が発生した。これらの病斑部から高率に分離された糸状菌は、健全な桑葉に病原性を示し、桑では末記載のColletotrichum acutatumと同定された。
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| 背景・ねらい |
蚕糸・昆虫農業技術研究所からの桑園から、桑の葉脈に沿って黄化または褐変する新たな病気が発見された。病斑部から病原菌の分離を試みたところ、淡赤紫色の菌叢が高率に分離され、菌叢の中心部には分生子の塊が認められた。分生子の形態や病原性等から、新たな桑病害の可能性が認められたので、本菌の同定を行う。
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| 成果の内容・特徴 |
- 菌糸や分生子の桑の切り取り葉に接種したところ、病斑が形成され、桑に対する病原性が認められた。
- 本菌の分生子は紡錘形で大きさが約11~17×3~5μmであり、PDA培地上の菌叢色などから、炭そ病菌Colletotrichum acutatumであることが明らかとなった
(図1)。 本菌は1965年に新種として記載され、わが国では1992年にイチゴおよびトルコギキョウの炭そ病菌として発見されたものである。
- 以上の結果より、本菌は桑葉に黄褐変を起こす新たな炭そ病菌であると判定された。この発見により、桑炭そ病菌は主たる病原菌であるC. dematiumを含め、4種類が存在することが明らかとなった。
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| 成果の活用面・留意点 |
他植物から分離されたC. acutatumとの比較検討を行い、本菌の宿主範囲を明らかにする必要がある。本菌による病徴は通常の栽培条件で認められる炭そ病原(C. dematium)の自然病徴とは異なるところから、本菌特有の感染機構および病徴発現機構を解明する必要がある。
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| 図表1 |
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| カテゴリ |
いちご
桑
栽培条件
トルコギキョウ
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